ヤマハ残留!来季 清宮新監督で出直し

[ 2011年2月13日 06:00 ]

ヤマハスタジアムで観戦する次期監督内定の清宮氏(右)

トップリーグ入れ替え戦

(ヤマハほか)
 ヤマハ発動機とNTTコミュニケーションズが残留を決めた。ヤマハ発動機(トップリーグ11位)は九州電力(トップチャレンジ4位)に12―10で逃げ切り勝ち。来季監督には前サントリー監督の清宮克幸氏(43)の就任が内定した。NTTコミュニケーションズ(トップリーグ12位)はキヤノン(トップチャレンジ3位)に31―19で快勝。来季は前慶大監督の林雅人氏(48)がスタッフ入りする。

 辛くもトップリーグ残留を決めたヤマハ発動機は、清宮監督を迎えて巻き返しを図ることになった。日本人のプロ契約を昨季限りで廃止し、選手数をリーグ最少の36人で臨んだ今季は、フランカー串田主将が左太腿痛で離脱するなど負傷者続出にも苦しみ過去最低の11位に終わった。清宮氏も足を運んだ九州電力との入れ替え戦は終盤、防戦一方。何とか2点差で逃げ切った。

 「詰めが甘く、ミスも多かった」。自らトライも決めたゲーム主将FB五郎丸も反省しきりだったが「この1年間を乗り越えたことは来季につながると思う」と視線を前に向けた。

 ヤマハ発動機には五郎丸はじめSO大田尾、SH矢富ら清宮氏の早大時代の教え子がプレーしており、新監督の考えがスムーズに浸透する「土壌」がある。この日、清宮氏と並んで試合を観戦した前サントリーFWコーチの長谷川慎氏(38)の「入閣」も濃厚。今春には明大ロック名嘉ら6人の加入が内定しているが、40選手の確保をメドに他のトップリーグチームから選手獲得に動く可能性も高い。04年にはリーグ準優勝のチームが新体制で輝きを取り戻す。

 ◆清宮 克幸(きよみや・かつゆき)1967年(昭42)7月17日、大阪府生まれの43歳。大阪・茨田高進学後にラグビーを始め、高校日本代表にも選ばれる。早大では1年から主力で2年で日本選手権優勝。4年で主将を務める。90年にサントリーに入り、01年の引退後は、早大の監督として全国大学選手権3回優勝。06~09年度はサントリーで監督を務め、07年度にマイクロソフト杯優勝に導く。現役時代のポジションはフランカー、No・8。

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