李娜、アジア初の単決勝!クライシュテルスと対戦へ

[ 2011年1月27日 19:25 ]

女子シングルス準決勝で、バックで打ち返す李娜

 テニスの全豪オープン第11日は27日、メルボルン・パークで行われ、女子シングルスで第9シードの李娜(中国)がアジア勢として男女を通じて初めて四大大会のシングルス決勝進出を果たし、初優勝を目指すキム・クライシュテルス(ベルギー)と29日に対戦する。李娜は準決勝で第1シードのキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に3―6、7―5、6―3で逆転勝ちした。全米オープン2連覇中で第3シードのクライシュテルスは第2シードのベラ・ズボナレワ(ロシア)にストレート勝ちし、全豪では7年ぶりで準決勝を突破した。

 相手のフォアがアウトになり勝利が決まると、険しい表情がほころんだ。28歳の李娜が逆転勝ちで、劣勢が続いたアジアのテニス史に新たなページを加えた。「本当にうれしい。私はいつも中国初を成し遂げてきたから」と喜びに浸った。

 ショットの威力でウォズニアッキに勝りながらも正確性を欠き、第1セットを落とした。それでもミスを恐れず、攻撃的なテニスを貫いた。4―5からの相手サーブで40―30とされたが「今まで何度も切り抜けてきた」と、強気のフォアでマッチポイントをしのぎ、第2セットを奪った。年明けからシングルスで無傷の11連勝。グランドスラムで初めて臨む決勝の相手は、前哨戦の決勝で破ったクライシュテルスだ。「もう一度挑戦する。ここまできて失うものはない」と目を輝かせた。

 ≪ご満悦のクライシュテルス≫クライシュテルスは2009年のツアー復帰後の四大大会では3度目となる決勝進出を決めた。「ミスを抑えて積極的にプレーできたから、相手にかなりプレッシャーをかけられた」と快勝にご満悦だった。過去3度のグランドスラム制覇は、すべて全米。「全米以外でまた決勝に出られて気分がいい。持っているものをすべて出すだけ」と初の全豪制覇に意気込んだ。

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2011年1月27日のニュース