少年男女フィギュアは田中、西野が連覇

[ 2011年1月27日 18:11 ]

少年男子で逆転優勝した田中刑事のフリー

 国民体育大会冬季大会スケート、アイスホッケー競技会第2日は27日、青森県三沢市の三沢アイスアリーナなどで行われ、フィギュア少年でともに世界ジュニア選手権代表の男子の田中刑事(岡山・岡山理大付高)と女子の西野友毬(東京・武蔵野高)が2連覇した。

 ショートプログラム(SP)2位の田中はフリー1位となり、合計192・83点で逆転。SPトップの西野はフリーで2位だったが、139・35点で逃げ切った。
 成年女子SPは鈴木明子(愛知・邦和スポーツランド)が63・18点で1位、村主章枝(東京・陽進堂)が2位につけた。
 スピードスケート成年男子500メートルは、世界スプリント選手権に出場した上条有司(長野・日本電産サンキョー)が予選、準決勝を突破し28日の決勝に進んだ。

((了)(H)(04)110127 201533
 【編注】▽田中刑事(たなか・けいじ)▽西野友毬(にしの・ゆうき)▽鈴木明子(すずき・あきこ)▽村主章枝(すぐり・ふみえ)▽上条有司(かみじょう・ゆうじ)


 フィギュア少年男子の田中は序盤のミスから見事に立て直した。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に失敗。「アクセルを決めてリズムをつかむ」プランは狂ったが、来季から4回転も取り入れるほど得意にするジャンプだ。同じ失敗を繰り返さなかった。直後にトリプルアクセルからの連続ジャンプを成功させ、全国高校選手権で失敗した中盤の連続3回転ジャンプもきれいに決めた。全国高校との2冠。勢いに乗り、2月下旬からの世界ジュニア選手権に初めて挑む。同世代を引っ張るのは昨年の世界ジュニアを制した羽生結弦(宮城・東北高)。同学年のライバルに追い付こうと、まずは表彰台を狙っている。

 ≪不本意な演技に苦笑い≫フィギュア少年女子の西野は「力が入っちゃって…」と不本意な演技に苦笑いを浮かべた。
 得意の3回転ルッツに2度失敗し「氷の音とか、普段気にしないようなことを考え過ぎた」。同じグループの6人中4人が中学生だったことも微妙に影響したようで「追われる感じを味わった」と話した。「これでもっと頑張れそう」と、精神面に残した課題を発奮材料にすることを忘れなかった。

続きを表示

この記事のフォト

2011年1月27日のニュース