14歳・高梨 国内女子初140メートル越え

[ 2011年1月11日 06:00 ]

国内女子初の140メートル越えジャンプで初優勝した高梨

HBC杯 ジャンプ

(1月10日 札幌市大倉山ジャンプ競技場)
 ノルディックスキー・HBC杯ジャンプは10日、札幌市大倉山ジャンプ競技場(HS134メートル、K点120メートル)でノックアウト方式で行われ、4人で争った決勝はエース伊東大貴(25=雪印)が139メートルを飛び、合計149・7点で2年連続2度目の優勝を飾った。決勝で129メートルの葛西紀明(38=土屋ホーム)は2位、湯本史寿(26=東京美装)は3位だった。女子は14歳のスーパー中学生、高梨沙羅(北海道・上川中)が伊藤有希(16=北海道・下川商高)との決勝で女子のジャンプ台記録を更新する141メートルを飛び、初優勝した。

 14歳の高梨が決勝で国内女子選手初の140メートルを越える141メートルをマークし、大人たちの度肝を抜いた。「無事に着地できて良かった。(飛行の)高さが違うので楽しかったけど、膝が笑うくらいビックリしました」と声を弾ませた。

 女子は男子よりも高い位置からスタート。助走スピードは男子よりも約5キロ速い90キロ台前半となるため、この日の男子の優勝記録をも上回った。1メートル51の小さな体で「平地で2メートルくらいの高さから落ちるような衝撃」という着地もしっかりと決めた。大倉山のバッケンレコード145メートルの記録を持つ葛西は「完璧なジャンプじゃないと140メートルは越えない。凄いよ」と苦笑いで称えていた。

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