野口、ロンドン目指し来年11月マラソン復帰

[ 2010年12月19日 06:00 ]

開会式後、報道陣の質問に答える野口

 08年北京五輪女子マラソンを左太腿肉離れで欠場した、アテネ五輪金メダリスト野口みずき(32=シスメックス)が、ロンドン五輪選考レースとして来年11月20日の横浜国際女子マラソン出場を検討していることが分かった。実現すれば4年ぶりのマラソン復帰。野口は19日のスポニチ後援全日本実業団対抗女子駅伝(岐阜長良川競技場発着)の3区に登場する。18日は開会式が行われたが、シスメックスの広瀬監督が「現実的に考えたらそこ(横浜国際)になる」と明かした。

 横浜国際は、08年で終了した東京国際に代わる大会として09年に始まった。第2回は今年11月のAPEC首脳会議の影響で来年2月に実施。来年11月の第3回は国内最初の五輪選考会となる方向だが、広瀬監督は「五輪まで調整期間がある方がいい」と説明した。五輪時に34歳になる野口の回復力も考慮した判断だ。
 野口は北京五輪後も故障を繰り返していたが、今年10月24日の実業団女子駅伝西日本大会でレースに復帰した。全日本実業団対抗女子駅伝は9年ぶりの出場となるが「9年前は渋井さん(陽子、三井住友海上)に抜かれて苦い思い出がある。いいイメージに変えられる走りがしたい」と意欲を見せた。来年は2月の丸亀ハーフ、3月の全日本実業団ハーフなどに出場する予定だ。

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2010年12月19日のニュース