日馬富士 8年ぶり“珍技”で2連勝

[ 2010年9月14日 06:00 ]

日馬富士はすそとりで豊真将を破る

 【大相撲秋場所2日目】大関・日馬富士が「すそ取り」で豊真将を下して2連勝を飾った。

 立ち合い負けして土俵際まで押し込まれたが、とっさに相手の左足を取って持ち上げ、仰向けにひっくり返して逆転勝ち。十両以上では02年春場所12日目に安美錦が浜錦戦で決めて以来となる“珍技”だが、本人は「流れでね。やろうと思ってやったわけじゃないから」と冷静だった。豊真将は「予想外というか。そこら辺が大関の執念なんだろうな」と脱帽していた。

 ≪旭南海が幕内初白星≫32歳の新入幕、旭南海が垣添を送り出して幕内初白星を挙げた。初土俵から所要105場所と史上2番目の遅さ(史上最長は89年の星岩涛の115場所)で入幕を果たしただけに「勝って良かったです」とホッとした様子。現在、恵夫人が第2子を出産するために入院中だが、9月上旬の予定日より大きく遅れているという。同部屋の旭天鵬からは「きょうはオレの誕生日だから産むなよ」と冗談を飛ばされていたが、本人は「勝てたからあしたは生まれるかな」と祈るように話していた。

 ≪稀勢“逆転”初日≫稀勢の里は過去2勝11敗と苦手にしていた把瑠都を破り、初日を出した。押し込まれて土俵際に詰まったが、そこから盛り返して押し出し。「余裕はなかった。残ろうと前に持っていった結果、(相手が)バランスを崩した」と淡々と振り返った。「きのうもきょうも、立ち合いは悪くない」と手応えも上々。関脇復帰に向けて、ここから勢いに乗れるかどうか。

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2010年9月14日のニュース