美香9バーディー!自己最高の3位に

[ 2010年9月14日 06:00 ]

P&Gアーカンソー選手権で自己最高の3位に入った宮里美香

 USLPGAツアーのP&Gアーカンソー選手権最終日は12日、米アーカンソー州ロジャーズのピナクルCC(6284ヤード、パー71)で行われ、12位から出た宮里美香(20=フリー)が9バーディー、1ダブルボギーでベストスコア64をマーク。通算10アンダーとし、昨年のコーニング・クラシックの4位を上回る自己最高の3位に入った。宮里藍(25=サントリー)は通算6アンダーの9位。13日発表の世界ランクでは1位を守ったが、年間最優秀選手レースは2位、賞金ランクは3位へ後退した。ヤニ・ツェン(21=台湾)が通算13アンダーで今季3勝目を挙げた。

 9つのバーディーを奪う猛チャージを、誰よりも宮里美自身が一番驚いていた。「まさか7つも伸ばせるとは…。本当に(通算)10アンダーも出せたのかな?って」。ホールアウト後は先輩の宮里藍がハイタッチで出迎えるサプライズも。「ビックリ。凄くうれしかった」と夢心地でにんまりとほおを緩めた。
 オフだった前週にダウンスイングを修正したショットがさえ、チャンスを量産した。1、2番で連続バーディー発進。6番こそ第1打を池に落としてダブルボギーを叩いたが「前は引きずってたけど完ぺきに忘れた」と割り切り、「ゾーンに入っていた」8番からは怒とうの4連続バーディー。16番でもチップインバーディーを決めた。優勝した曽雅0053には3打及ばなかったものの、米ツアー初優勝が徐々に近づいていることを予感させた。

 これまでは重圧のかかる場面で崩れることが多かったが、8月中旬にメンタルコーチからもらった1枚の紙で生まれ変わった。「I have to(私はやらなければいけない)」の文字が赤い線で斜めに消されており、「“これを入れなきゃいけない”と思わないようになった」。3週前のセーフウェー・クラシックで一度だけバーディーパットを前に欲が出たが、その場面でもメモ用紙に「これを決めたい」と書いてポイ。メモを捨てることで欲も捨て、自分に余計なプレッシャーをかけないすべを身につけることができた。

 14日には帰国し、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子(24日開幕、宮城・利府GC)と日本女子オープン(30日開幕、茨城・大利根CC)に挑む。日本女子オープンでは昨年、首位で臨んだ最終日に78と自滅しただけに「力を発揮できたらいい」。トンボが舞う米南部でつかんだ自信を胸に、リベンジVを狙う。

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2010年9月14日のニュース