白鵬Vインタビュー中に“爆破予告”あった!

[ 2010年7月27日 06:00 ]

爆破予告があった愛知県体育館

 異例ずくめの名古屋場所が幕を閉じても、ドタバタ劇はまだ終わっていなかった。秋場所千秋楽の25日に、会場となった愛知県体育館で爆弾騒ぎがあったことが26日、判明。一歩間違えれば大惨事につながる危険もあったが、日本相撲協会は警察に通報しただけで、具体的な対応を取らなかったことも分かった。また、この日行われた横綱審議委員会でも、出席委員から“物言い”が連発。NHKの中継中止や天皇賜杯辞退に批判の声が挙がった。

 白鵬の涙の優勝インタビューが行われた千秋楽の館内で、爆弾騒ぎが発生していた。名古屋場所担当部長の二所ノ関理事(元関脇・金剛)によると、25日の午後5時頃、愛知県体育館に「午後6時に爆破する」との脅迫電話があったという。体育館職員は先発事務所に詰めていた千賀ノ浦親方(元関脇・桝田山)と館内に待機している愛知県警の警察官に通報。連絡を受けた二所ノ関部長も役員室に出向いたが、村山代行は表彰式の準備などで不在だった。
 警察への通報は迅速に行われたが、ほぼ満員の8100人がいた館内の混乱を懸念して警察と連携して爆弾を探すなどの対応は取られなかった。幸い、爆弾騒ぎは未遂に終わったものの大惨事につながる可能性もあっただけに、協会の対応には疑問が残った。二所ノ関部長は「冗談だろと思った。暇なやつがいる。人騒がせだ」と平然と語り「時計見ながら、6時になるときは緊張したけどな」と苦笑い。これでは危機意識に欠けていると批判されても仕方のないところだ。

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2010年7月27日のニュース