ウッズ最終日もちぐはぐ…3アンダー、23位終戦

[ 2010年7月19日 06:00 ]

キャディーと真剣な表情で話すウッズ

 【全英オープンゴルフ最終日】復活優勝はならなかった。3日目終了時点で18位のタイガー・ウッズ(34=米国)は、最終日もちぐはぐなプレーに終始した。

 日曜日恒例の赤いウエアを着てスタートすると、1番で1・5メートルを決めてバーディー。3番でも1メートルのバーディーチャンスを確実に沈めた。タイガーチャージを予感させる好スタートだったが、直後の4番パー4では第2打をポットバンカーに打ち込んでダブルボギー。さらに7番でもダブルボギーを叩いた。「天気次第では何とかなるかもしれない」と話していたが、やや風が落ち着いた好コンディションでもスコアを伸ばせず通算3アンダーの23位で終戦。かつての強いウッズの姿は、そこにはなかった。

 3日目を終えた時点で首位との差は12打に広がり、00、05年に続く大会史上初の同一会場3連覇は絶望的となっていた。第3ラウンドでは「全くパットが入らなくて勢いに乗れなかった」と3パットが3回。いい時のウッズはショット以上にパットで超人的な力を発揮するが、3日間で99パットは全体の71位だった。開幕前から「グリーンのスピードがいつもより遅い」と話し、12年間使い慣れたパターを新しいものに替えたが、それも功を奏さなかった。

 愛人騒動による大会出場自粛から4月に復帰して7戦でいまだ勝利なし。セントアンドリュースは00年に初の全英制覇を達成して史上最年少のグランドスラマーに輝き、05年には史上2人目のダブルグランドスラムを成し遂げた思い出のコース。スキャンダルにまみれた世界No・1プレーヤーが再び栄光を取り戻すには絶好の舞台だったが、ゴルフの神様は力を貸してくれなかった。

続きを表示

2010年7月19日のニュース