琴光喜“口止め料交渉”に暴力団関係者も同席

[ 2010年6月23日 12:10 ]

 大相撲の野球賭博をめぐる大関琴光喜への恐喝容疑事件で、警視庁が逮捕状を取った元力士側と琴光喜との口止め料支払いに関する交渉の席に、暴力団関係者とみられる別の男が同席していたことが23日、捜査関係者の話で分かった。

 元力士は古市満朝容疑者(38)。警視庁は所在を確認し次第、逮捕する方針。
 捜査関係者らによると、交渉があったのは春場所中の今年3月。事前に琴光喜から相談を受けていた大嶽親方(元関脇貴闘力)が同席した。一緒に車で現場に向かった時津風親方(元幕内時津海)は話し合いの場には出向かず、佐渡ケ嶽部屋の関係者と2人で車で待機していたとされる。
 古市容疑者は昨年12月、琴光喜側が野球賭博の「勝ち金」500万円の支払いを阿武松部屋の現役力士に求めた際、口止め料を要求。約350万円を脅し取り、さらに約1億円を要求したとされ、大阪で行われていた春場所の最中にも交渉があった。
 阿武松部屋には、琴光喜と賭博の胴元との仲介役を務めていた床山(29)が所属するほか、部屋の元力士(34)も仲介役をしていた。古市容疑者の弟も同部屋の現役力士で、警視庁は阿武松部屋が野球賭博人脈の中心だったとみている。

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2010年6月23日のニュース