錦織はナダルにストレート負け

[ 2010年6月23日 00:53 ]

男子シングルス1回戦でラファエル・ナダルと対戦する錦織圭

 テニスのウィンブルドン選手権男子シングルス1回戦で、錦織圭(ソニー)は世界ランキング1位のラファエル・ナダル(スペイン)に2―6、4―6、4―6で敗れた。

 芝の青さが残るあこがれのウィンブルドンのセンターコート。相手は世界ランキング1位のナダル。「自分を信じて戦いたい」。2年ぶりに出場した錦織が最高の舞台で最高の相手に粘った。
 前哨戦は臀部の痛みで大事を取って途中棄権していたが、動きは軽快だった。第1セットは2―6で先取されたが、ここで意気消沈しなかった。
 第2セットの第1ゲーム。果敢に前に出て、飛びついてボレー。後ろに構えるナダルにドロップショットも決めた。このセットは4―6で競り負けたが、第3セットで一度はブレークに成功。目の肥えた観客は錦織の多彩な技を喜んだ。
 右ひじ痛に苦しみ、昨夏には手術を行った。ことし2月に実戦復帰してからは少しずつランキングを上げ、再び世界のトップが集う場所に戻ることができた。
 錦織がツアー初優勝で飛躍を遂げた2年前、ナダルと一度、芝のコートで対戦。フォアの強打で互角の打ち合い、フルセットで競り負けたが「あのテニスを思い出したい」と口にしていた20歳。大舞台で再び輝きは放ったが、勝負どころで力負けした。(共同)

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2010年6月23日のニュース