遼くん 決め手は3番アイアン スコアに直結する攻略法選択

[ 2010年6月18日 12:41 ]

 【全米オープン】最終9番のバーディーパット。約4メートルの距離を沈めた石川は右手をカリフォルニアの青空に向けて突き上げた。

 第1ラウンドの4位は自身が出場した海外ツアーで最高の成績。「達成感があって久しぶりに(ガッツポーズが)出た。初日が終わったばかりなのに、力が抜けた感じ」。イーブンパーで迎えた後半、1番から8番まですべてパーでしのいだだけに、歓喜と安堵が表情にあふれ出た。
 メジャーを意識したクラブ選択でこの日に臨んだ。フェアウエーがグリーン手前で極端に狭くなり、右には海が広がる4番(パー4、331ヤード)では“いつもの”ドライバーでなく3番アイアンを選択。「日本ではない攻め方だが、守っているわけではない」。風も計算に入れ、スコアに直結する攻略法を選んだ。
 米ツアー39勝のワトソン、世界ランキング10位の21歳、マキロイと同組だったが、詰め掛けた大勢のギャラリーからも「RYO」の声が飛び交い、難コースと互角に渡り合う石川の技術に歓声が上がり続けた。
 ラウンド終了後には中継局の取材も受け、胸を張ってコースを後にした。歩みを止めない18歳は世界水準に向けて進化を続けている。(共同)

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2010年6月18日のニュース