さくら 母にV贈る!3打差3位に浮上

[ 2010年5月9日 06:00 ]

<ワールドレディス・サロンパスカップ3日目>10番ホール、バナナで栄養補給をしながらラウンドする横峯さくら

 女子ゴルフツアーのワールド・レディース・サロンパスカップ第3日は8日、茨城県つくばみらい市茨城ゴルフ倶楽部西コース(6655ヤード、パー72)で行われ、横峯さくら(24=エプソン)が国内メジャー初戦で今季初優勝のチャンスを迎えた。5バーディー、ノーボギーの67で回って首位と3打差の3位に浮上。史上最年少&最速での生涯獲得賞金6億円突破とともに、初めての“母の日V”を目指して最終日の逆転を狙う。70で回ったモーガン・プレッセル(21=米国)が通算7アンダーで首位を守り、67をマークした服部真夕(22=INAX)が2打差の2位。宮里藍(24=サントリー)は通算1オーバーの9位に浮上した。

 絶好のコンディションに恵まれ、横峯は次々とショットをピンに絡めていった。2メートル前後のパットを何度も外し、17番では50センチの絶好のチャンスを逃したにもかかわらず67の好スコア。「きのうまでは風にも左右されてグリーンに乗らなかったけど、きょうは凄くショットは良かった。もっとチャンスはありましたね」とさらりと語った。
 前日の雨で水を含んだグリーンは、予選ラウンドに比べれば止まりやすくなり、風も比較的穏やかだった。2日目まではグリーン手前に落としても奥までこぼれていたショットが、ピンの手前10ヤード付近に落とせばピンそばにつくようになった。
 惜しいチャンスを逃し続けても「最終日だったら悔しいけど、まだあしたがある」と気持ちの切り替えもうまくできた。首位と3打差の射程圏内までにじり寄り、逆転への意欲は十分。海外の強豪が実力通りのプレーを見せているが「日本が舞台なので日本人が勝たないといけない気持ちは強い」と賞金女王は気合の乗った表情を見せた。
 ツアーにフル出場するようになって6年がたつ。積み上げた賞金額は5億8844万円に達し、今大会に勝てば一気に6億円を突破する。「平均したら1年1億。凄いですね」。単独2位でも6億円には届くが、勝って決めたい理由もある。
 きょう9日は母の日。これまで父の日優勝は2回もあるのに、母の日には勝ったことがない。「どっちかっていうと母の日に勝ちたいんですけど」。好き勝手やっている?父・良郎氏よりも、いつも支えてくれる母・絹子さんのために。「まだ何も考えてない」という母の日のプレゼントに、メジャーでの今季初優勝に勝るものはない。

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2010年5月9日のニュース