5カ国対抗ラグビー/日本が韓国に圧勝

[ 2010年5月1日 16:10 ]

 来年ニュージーランドで開催されるラグビーのワールドカップ(W杯)出場権を懸けたアジア5カ国対抗は1日、韓国・大邱近郊の慶山ラグビー場で行われ、7大会連続のW杯出場を目指す日本代表はWTB遠藤(トヨタ自動車)の5トライなど計11トライで韓国代表に71―13で圧勝し、勝ち点6を得て好スタートを切った。韓国は2敗となった。日本は序盤に押され気味だったが、前半8分にモールを押し込んでフッカー堀江(三洋電機)が先制トライ。19―3で折り返し、後半は疲れの出た韓国から8トライを重ねた。日本は8日に東京・秩父宮ラグビー場でアラビアンガルフと第2戦を戦う。大会はカザフスタンと香港を加えた5チーム総当たりで行われ、優勝チームがW杯出場権を獲得し、準優勝チームは敗者復活戦に回る。

 ホームでの日本戦に燃える韓国に対して、シーズン終了から間隔が開いて試合勘が戻らない日本はミスが続出し、開始早々は押された。だがモール攻撃から8分に堀江が、20分に田中がトライを挙げて流れを引き寄せると、後半はバックスが躍動感あふれる攻撃でトライを量産した。
 W杯に向けて好発進し、菊谷主将は「後半に切り替えられたのが成果。いいトライも取れた」と前向きに話した。
 トライゲッターの遠藤は後半18分、飛ばしパスを受けるとタックルに来た相手と際どくすれ違ってインゴールに駆け込み、10分後にはキックパスを受けて鮮やかなトライ。自在のバックス攻撃から自身初という5トライを挙げて「うれしい。トライの前の過程が良かった」と素直に喜んだ。
 目指している、フィールドを広く使うスタイルで圧倒した。それでも、元ニュージーランド代表で世界的選手だったカーワン・ヘッドコーチは「前半は日本の目指すレベルではなく、受け入れがたい。後半のようにやらないと世界で勝てない」と首を振る。日本のW杯勝利への挑戦は始まったばかりだ。(共同)

続きを表示

2010年5月1日のニュース