小田孔が2年連続開幕V

[ 2010年4月18日 16:53 ]

プレーオフ4ホール目でウイニングパットを決め、ガッツポーズをする小田孔明

 東建ホームメイト・カップ最終日(18日・三重県東建多度CC名古屋=7081ヤード、パー71)は、2位に1打差の単独首位で出た小田孔明が2年連続のプレーオフの末に男子開幕戦で2連覇を果たし、賞金2600万円を獲得した。4バーディー、4ボギーの71にまとめた小田孔は、通算1アンダーの283で並んだ丸山大輔、広田悟とのプレーオフを4ホール目で制し、ツアー通算4勝目を挙げた。1打差の4位は宮里聖志と金庚泰(韓国)。マスターズ・トーナメント29位の池田勇太は71で回り、通算4オーバーの16位だった。

 優勝が決まるバーディーパットを約5メートル先のカップに沈めると、しゃがみ込み、目深にかぶった帽子で涙を隠した。「じーんときた」と小田孔。この日の22ホール目。煮詰まるように増していった重圧に耐え、開幕戦2連覇を果たした。
 18番(パー4)を繰り返すプレーオフを最後まで戦った丸山大は試合巧者だ。「ボギーを打つ人じゃない。バーディーで決着をつけてやる」。1ホール目こそ第1打をバンカーへ入れたが、続く3ホールすべてでフェアウエーからパーオンに成功した。優位を譲らず、相手に「力強い。何勝もしそう」と言わせた。
 昨季、賞金ランキング3位に躍進。上は18歳の石川遼と24歳の池田勇太だ。「あの2人は常にアグレッシブ。勝てる時に勝たないと駄目」。その最初の好機をものにし「賞金王になって(来年の)マスターズに出る」とあらためて宣言した。
 2歳になった長男が「ゴルフに興味を示している」と目尻を下げる31歳がツアーの主役を狙う。「石川遼くんや池田勇太くんだけでなく、小田孔明も応援してください」と声を張り上げ、喝采を浴びた。

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2010年4月18日のニュース