藤本4打差4位!歴代4人目10代優勝射程圏

[ 2010年4月18日 06:00 ]

<西陣レディスクラシック・2日目>4アンダー4位タイにつけた藤本麻子

 19歳のルーキーが初優勝に望みをつないだ。女子ゴルフツアーの西陣レディース第2日は17日、熊本県菊陽郡の熊本空港カントリークラブ(6473ヤード、パー72)で行われ、藤本麻子(フリー)が2バーディー、1ボギーの71で回り、通算4アンダーの4位をキープ。首位とは4打差に踏みとどまって、歴代4人目となる10代優勝を狙う。初日首位の上田桃子(23=ソニー)は69で回り、通算8アンダーで首位を堅持。2打差の2位に不動裕理(33=フリー)と申ジエ(21=韓国)がつけた。

 先週の嫌な記憶を乗り越えた執念のパーだった。藤本は最終18番パー5でティーショットを曲げ、3打目もバンカーにつかまった。パーパットは1・5メートルと微妙な距離を残したが、これをねじ込んで上位に生き残った。

 「あれが入ってなかったら死にたいぐらいだった」と胸をなで下ろした。キャディーを務める父・信吾さん(46)はグリーンサイドの池を見て「外れたらその池に飛び込まないといけなかったな」と笑った。先週は最終日18番のボギーでトップ10から滑り落ちて号泣。その悔しさを少しだけ晴らすことができた。

 トップとは4打差。歴代4位の年少記録となる19歳10カ月22日での優勝の可能性もある。「チャンスをうまくモノにできたら0%ではない」と本人も意欲は十分。オフの間に米フロリダ州で宮里美香や世界ランク2位の曽雅0053と合同練習するなど海外志向が強く、上位に並ぶ世界レベルの選手たちにも臆するところはない。「新人ですけど、みんなにもまれてどこまで挑戦できるか」。最終日の戦いは藤本にとって大事な試金石になる。

 ◆藤本 麻子(ふじもと・あさこ)1990年(平2)5月28日、岡山県津山市生まれ。10歳でゴルフを始めるまでは極真空手の道場に5年間通って1級の腕前だった。ゴルフではジュニア時代から数々のタイトルを獲得。昨年は日本女子アマを制し、プロテストも一発合格した。ツアーでの最高位はアマ時代の08年マンシングウェア東海クラシックの5位。1メートル64、59キロ。

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2010年4月18日のニュース