出世最速だった朝青龍 暴力で土俵人生にピリオド

[ 2010年2月4日 15:36 ]

2003年1月、横綱昇進の伝達を受け、口上を述べる朝青龍(中央)と高砂親方夫妻

 大相撲の横綱朝青龍が現役引退を表明した。初場所で史上3位の25度目の優勝を果たして健在ぶりを示したばかり。だが場所中に泥酔して一般男性へ暴力をふるった事件の責任を取る形で、土俵人生にピリオドを打った。

 入門時の体重は106キロと軽量だったが、猛げいこで激しい突き、押しやスピードあふれる取り口を磨いた。出世が早く、2003年初場所後に、年6場所制となった1958年以降初土俵の力士として最速(幕下付け出しを除く)となる、初土俵から25場所で横綱になった。
 体重が増えた05年には全盛期を迎え、全勝優勝2度を含め1年間で84勝6敗の驚異的な成績を残した。
 しかし07年名古屋場所後、サッカー問題を起こして2場所出場停止を受ける大きな汚点を残すなど、横綱としての品格を問われる行動が目立ち、最後は自らの暴力で土俵人生を縮めてしまった。

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2010年2月4日のニュース