ほぼ完ぺき!2連勝狙う織田がSPトップ

[ 2009年10月30日 20:41 ]

男子SPで首位に立った織田信成

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦、中国杯は30日、北京で開幕し、男子ショートプログラム(SP)は第1戦のフランス杯に続くGP2連勝を目指す織田信成(関大)が83・35点で首位に立った。織田はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を含むすべてのジャンプを決めるほぼ完ぺきな演技だった。セルゲイ・ボロノフ(ロシア)が81・40点で2位につけ、昨季の世界選手権王者エバン・ライサチェク(米国)は80・80点で3位だった。

 悔し涙を流した2週間前のフランス杯からきっちりとSPを修正してきた。テンポの速い「死の舞踏」を演じきると、織田は手応えありげに頭上で両手をたたいた。自己ベストに0・20点と迫る好演技。世界王者のライサチェクらを抑えての首位発進に「フランス杯(のSP)は2位だったのでうれしい。今回は落ち着いて滑れた」と笑顔を見せた。
 公式練習で失敗が目立っていた冒頭の3回転半ジャンプを成功させると、勢いがつきすぎて体勢が崩れかけた3回転ルッツの着氷で踏ん張り、後ろに3回転もつけた。1週間余りの間に映像などでチェックした成果を見せ、フランス杯のように滑りが音楽とずれることもなかった。
 表彰台に立てば、GPシリーズの上位6人が争うファイナルへの進出が決まる一戦。だが、本人は「最終滑走のフリーで、重圧に勝ってこそ強くなれる。勝っていい形で五輪につなげたい」と、あくまでもGP2連勝を狙っている。
 そのフリーでは、フランス杯で回避した4回転ジャンプにも挑むつもりだ。「五輪の表彰台に上がるには4回転は必要。しばらく試合がなくなるので挑戦する」と力強く宣言した。(共同)

続きを表示

2009年10月30日のニュース