「愛のピンポンラリー」長男が最年少V

[ 2009年9月1日 06:00 ]

17歳11カ月の史上最年少で全米アマを制覇した安秉勲

 全米アマチュア選手権最終日は30日、米オクラホマ州タルサのサザンヒルズCCでマッチプレー方式による36ホールの決勝を行い、17歳11カ月の安秉勲(韓国)が22歳のベン・マーティン(米国)を7アンド5で破り、史上最年少優勝を果たした。従来の最年少記録は昨年優勝したダニー・リー(ニュージーランド)の18歳1カ月。タイガー・ウッズ(米国)は1994年に18歳8カ月で初優勝した。

 昨年優勝のダニー・リー(ニュージーランド)が持っていた18歳1カ月の最年少優勝記録を塗り替えた安秉勲は「信じられない。本戦の1回戦まで勝ち残ることが目標だったのに、ここまで来られるとは」と感激を口にした。
 安秉勲は、かつて「国境を超えた愛のピンポンラリー」として話題を呼んだ1988年ソウル五輪の卓球メダリスト、韓国の安宰享さんと中国の焦志敏さん夫妻の長男。7歳でプレーを始め、父親の勧めで4年前にゴルフ留学で単身渡米。07年に体調を崩すと、父親が大韓航空の卓球チームの監督を辞め、息子のサポート役に専念した。最初は言葉の壁などに苦しんだが、ビッグタイトル獲得に「苦労に見合うだけの価値がある。父の言葉に従ってよかった」と振り返った。
 300ヤードを超えるドライバーを誇る飛ばし屋は今後、名門カリフォルニア大に進学予定で、次は「さらに大きなタイトルを狙いたい」という。同い年の石川遼や話題のロリー・マキロイ(英国)、16歳で6月の全英アマチュア選手権を制したマッテオ・マナセロ(イタリア)らとともに、新風を巻き起こしそうだ。

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2009年9月1日のニュース