波に乗れず…遼くん通算4オーバー

[ 2009年8月15日 06:00 ]

<全米プロゴルフ選手権2日目>12番でティーショットを放った石川遼

 メジャー自身初の予選突破に向け、大会最年少出場を果たした石川遼(17=パナソニック)が第2日に臨んだ。USPGAツアーの全米プロ選手権第2日は14日、ミネソタ州チャスカのヘーゼルティン・ナショナルGC(7648ヤード、パー72)で行われ、石川遼は10番からスタート、3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの通算4オーバーでホールアウトした。

【特価ゴルフクラブ】

 メジャー初の予選通過が懸かる第2日、石川は最難関の16番パー4でバーディーを奪った。右に湖、左にクリークが待ち構える右ドッグレッグのホールで第1打をフェアウエー左サイドに会心のショット。残り80ヤードの第2打はピンまで1メートルにつけて楽々とバーディーパットを沈めた。
 この時点でスコアを一つ伸ばしたが、続く17番パー3で流れが変わった。第1打をピンまで6メートルにつけたものの、バーディーパット、返しのパットとも1・5メートルもオーバーした。次のパットはカップにけられ、まさかの4パットで痛恨のダブルボギー。途中からは背中の左側に違和感を覚えたのか、再三、右手で押したり、ストレッチするそぶりも見せた。
 第1日は生命線となるドライバーに好感触を覚えた。「凄くいいゴルフができた。ドライバーが良かったし、それだけでも満足」。12、15番ホールで計測される平均飛距離は321ヤードで、全体5番目の数字をマークした。フォローの風が吹く15番では361ヤードのビッグドライブ。最長飛距離ではウッズの345ヤードも上回り、全体で2位に入った。同組のA・スコットとは4月のマスターズ練習日以来だったが、「体が強くなったね。前よりも飛ぶようになった」と声をかけられたという。
 一方、戸惑ったのはグリーン周りのラフへの対応だった。「グリーンを外すと“またあのラフか”と思ってしまった。どういう球を打てばいいのかイメージできなかった」。13番ではグリーン右奥ラフからの約20ヤードのアプローチが3メートルもショートしてボギー。第2打でグリーン手前2ヤードに運んだ15番でも約25ヤードのアプローチがグリーン奥のカラーにこぼれ、バーディーを逃すなど小技に苦しんだ。手応えと不安を抱えての2日目だった。
 予選通過なら99年のS・ガルシア(19歳)の最年少記録を塗り替えられるが、石川は気合を入れ直した後半の1番でもボギー、4番パー3でも第1打を右のバンカーに落としてボギーを叩いた。8番で意地のバーディーを決めたものの、通算4オーバーの148で2日目を終えた。

続きを表示

2009年8月15日のニュース