朝青龍VS舞の海さん遺恨再燃 (1/2ページ)

[ 2009年7月10日 06:00 ]

<大相撲前夜祭収録>朝青龍は白鵬(左)の隣でおどける

 お騒がせ横綱が“逆ダメ出し”を返された!!大相撲の名古屋場所(12日初日、愛知県体育館)で3場所ぶりの賜杯奪回を目指す横綱・朝青龍(28=高砂部屋)は9日、愛知県春日井市の春日野部屋へ出向き場所前最後の出稽古を行い、幕内・栃ノ心らと16番取り全勝。順調な仕上がりに手応えを得た様子の横綱だったが、初場所前の「顔じゃないよ」発言で“因縁の間柄”となった元小結で解説者の舞の海秀平氏(41)にはバッサリ切り捨てられた。

【星取表(番付表)


 場所前最後の春日野部屋での出稽古。離婚騒動の影響か、申し合い開始前には正面から写真を撮ろうとするカメラマンを、右手で平手打ちをするようなしぐさで追い払ったが、ピリピリムードもそこまで。出稽古では栃ノ心、栃煌山、栃乃洋と3人の幕内力士相手に16番取って全勝。稽古後は土つかずの内容に、舌も滑らかだった。
 「動きは凄く良かったね。今の状態はかなり上がってきている。切れと速さ?内容的には少し(光が)見えてきた。稽古と本場所とは違う。ファンに応えるような状態に持っていきたいね。テンションもね」
 離婚騒動などどこ吹く風とばかりの超ご機嫌モードだ。続けざま、取材に訪れていた元小結の舞の海氏を目ざとく見つけると「あとは舞の海秀平さんに聞いて」と自ら近寄って握手。今年1月の初場所前、同氏に対し「顔じゃない」と“分不相応”を意味する相撲界の隠語を吐き捨てて物議を醸したことなどまるでなかったかのように振る舞った。さすがに舞の海氏はそんな横綱に“大人の対応”で「動きが凄く良かった」と即答したが、本音は違っていた。
 横綱が満足して帰途に就くと手のひらを返したようにバッサリ。まず開口一番、「体に張りがなく小さくなってしまった」と切りだすと、もう止まらない。「しぼんだ?そう。筋力が衰えているのかな。ここ1、2カ月で随分落ちてしまった感じがある。このまま優勝を逃すと引退という雰囲気になる」と“引退危機”にまで言及した。 
 離婚発表、元夫人のタミルさんの緊急来日示唆に続く、因縁の相手・舞の海氏からの“ダメ出し返し”。朝青龍への逆風はまだまだ勢いを増しそうだ。

 ▽顔じゃない発言 朝青龍は今年1月6日の初場所前、出羽海部屋への出稽古で幕内・普天王らと18番取ったが、安定感を欠く内容にイライラが爆発。稽古後、元小結で相撲解説者の舞の海秀平氏の「横綱、頑張ってください。引退しないでくださいね」との掛け声に対し、「顔じゃないよ」と暴言を吐き捨てた。さらに翌7日の稽古総見後、ばったり会った舞の海氏を「おう、秀平」と呼び捨てにした。

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2009年7月10日のニュース