福島千里 女子100メートルで日本新連発

[ 2009年6月7日 12:56 ]

女子100メートルで11秒24の日本新記録を樹立し、笑顔を見せる福島千里=鳥取県コカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場

 陸上のスプリント挑戦記録会を兼ねた布勢リレーカーニバルは7日、鳥取県コカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場で行われ、女子100メートルで福島千里(北海道ハイテクAC)が追い風1・9メートルの条件下、11秒24の日本新記録を樹立した。

 20歳の福島はこの日、100メートルを2度走り、追い風0・8メートルだった最初のレースで11秒28の日本新を出し、世界選手権(8月・ベルリン)参加標準記録A(A標準=11秒30)を突破。これを2レース目でさらに0秒04塗り替えた。従来の日本記録は福島と二瓶秀子(福島大=当時)が持っていた11秒36だった。
 女子100メートルの高橋萌木子(平成国際大)も2レース目で11秒32を出してB標準(11秒40)を突破。男子100メートルで期待された塚原直貴(富士通)は最初のレースで10秒36に終わり、疲労を理由に2レース目は棄権した。
 ▼福島千里の話 いつも通りのレースをしようと思って走った。いい走りが結果につながって満足している。世界選手権に出られたら、しっかりときょうのような走りをしたい。10秒台に限りなく近づけたらいいなと思う。

 ▼高野進・日本陸連強化委員長の話 福島はスタートからゴールまで走る形が完成してきた。(A標準突破は)北京五輪に派遣した一つの成果だと思う。日本の女子スプリント界は格段にステップアップしてきている。

 ▼麻場一徳・日本陸連女子短距離部長の話 (福島の日本新は)頼もしいのひと言。期待と予感はあった。加速力に磨きがかかり、一気に回転が上がっていく感じだ。
 

続きを表示

2009年6月7日のニュース