起死回生の連続バーディー!藍90位から予選突破

[ 2009年6月7日 06:00 ]

 USLPGAツアーのステートファーム・クラシック第2日は5日、イリノイ州スプリングフィールドのパンサークリークCC(6746ヤード、パー72)で行われた。宮里藍(23=サントリー)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算3アンダーの47位。日本勢でただ1人決勝進出を決めた。宮里美香(19=フリー)は73とスコアを落とし通算1アンダー、大山志保(32=オンワード樫山)は通算2オーバー、上田桃子(22=ソニー)は通算3オーバーで予選落ち。朴セリ(31=韓国)とスサン・ペテルセン(28=ノルウェー)が通算10アンダーで首位に並んだ。(スプリングフィールド・宮下幸恵通信員)

 上がり2ホールで持ち味の勝負強さを見せた。宮里藍は8番の5メートルに続き、この日18ホール中最も難易度が高かった9番で3メートルのスライスラインを沈め通算3アンダー。90位から47位まで浮上し、決勝ラウンドへ滑り込んだ。「粘りましたね。自分のやるべきことを考えられているので、粘りにつながっているのかな」と充実感をにじませた。
 パットに苦しみ出遅れた初日。ラウンド後に1時間かけた練習でも修正できず、前夜は「久々に」父・優さんに電話。「肩を使ってストロークした方がいい」とのアドバイスに従ってパットを修正し、スコアにつなげた。
 開催地スプリングフィールドは、2年前にバラク・オバマ氏が大統領選への正式な立候補演説を行い、歴史的勝利へと歩み始めた地。大スランプを乗り越えた今だからこそ「Yes’ Ai can」と大逆転を狙う。

 ≪美香はまさかの失速≫18位以上なら来季のシード権が当確となる予定だった宮里美香は、まさかの失速。パーオンできたのは18ホール中9ホールとショットが荒れ、1オーバーで今季2度目の予選落ち。次週は全米女子プロ選手権。メジャー特有の深いラフ対策に3本のウエッジ(50度、54度、56度)を準備した。「あまりメジャーという実感はわかないけど、プレーできるのはうれしいこと。ウエッジは練習してから使うかどうか決めたい」と心は次戦へ向けられていた。

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2009年6月7日のニュース