4回転は必要か否かでジュベールにチャンが反論

[ 2009年3月25日 18:21 ]

 フィギュアスケートの世界選手権で25日にショートプログラムを実施する男子で、4回転ジャンプをめぐる場外論争が起きている。

 AP通信によると、前々回王者で4回転ジャンプを最大の武器とするブライアン・ジュベール(フランス)が、4回転挑戦に消極的なライバルたちを批判。これを受け、4回転なしで優勝を狙うパトリック・チャン(カナダ)が「4回転は必ずしも必要ではない。ジュベールは(負けたときの)言い訳が欲しいだけ」と反論した。

 ジュベールの苦言は今に始まったことではない。2位に終わった前回大会の記者会見で、優勝したジェフリー・バトル(カナダ=引退)を横に「バトルが4回転を跳ばなくて残念」と発言し、失敗すれば大きな痛手を受ける採点システムにも注文を付けた。

 日本の織田信成(関大)は4回転―3回転を組み込み、24日の公式練習では4―3―3回転まで披露した。小塚崇彦(トヨタ自動車)も今大会は回避するが、4回転に挑戦している。

 成功すれば大きな得点源となるが、回転が足りているかの判定が厳しい現状ではリスクも大きい。もろ刃の剣の大技は必要か否か―。この大会の結果が、五輪を控える来季の方向性を左右するかもしれない。(共同)

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2009年3月25日のニュース