日本記録保持者の高岡、東京マラソンを最後に引退

[ 2009年3月16日 13:37 ]

東京マラソンを最後に引退することを表明する陸上男子マラソンの高岡寿成選手

 陸上男子マラソンの日本記録保持者で、長距離トラック種目のエースとしても活躍した高岡寿成(38)=カネボウ=が16日、東京都内で記者会見し、22日の東京マラソンを最後に引退し、4月1日からコーチに就任すると発表した。カネボウは伊藤国光監督が総監督となり、音喜多正志コーチが監督となる。

 高岡は東京マラソンに向けた2月の練習で左ふくらはぎを痛めた。近年は故障がちで「理想の練習ができなくなったのを強く感じた」とその日のうちに伊藤監督に引退を申し入れたという。
 186センチ、64キロの大型選手として五千メートルで2度、日本記録を更新。一万メートルでは2000年シドニー五輪で7位入賞し、翌年に日本記録をマーク。マラソン転向後は02年シカゴで2時間6分16秒の日本記録を出した。
 トラックでは1996年アトランタ五輪も含め2度、五輪に出場したがマラソンではかなわず「精いっぱい世界に挑戦した意味ではいい競技人生だった」と話した。

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2009年3月16日のニュース