白鵬も白星発進!若手ホープを4秒殺

[ 2009年3月16日 06:00 ]

豪栄道(左)を万全の相撲で退けた白鵬

 【大相撲春場所初日】賜杯奪回を目指す白鵬が、若手のホープ豪栄道をわずか4秒で料理した。素早く左でまわしをつかみ、ぐっと引きつけると148キロの相手の腰が浮き気味になる。そのまま一気に土俵の外まで持っていき、力の差を見せつけた。

 「いい流れで取れました。納得のいく相撲でした」。万全の状態で初日を迎えた。2日の番付発表以降、ライバルの朝青龍が時折、稽古をサボリながらマイペースで調整していたのとは対照的に、精力的に出稽古を行い本番に備えた。昨年夏場所で左足首を痛め足首のテーピングを欠かせなくなっていたが、この日は出番前にあえて外して土俵に上がった。執行(しぎょう)稔トレーナーは「テーピングをすると逆に違和感があったようです。それだけ状態がいいのだと思います」と説明した。取組後も執行トレーナーが足首の状態をみようとしたが、「いいです」とあえて足首のケアを行わなかったほどだ。

 支度部屋では、報道陣から「初場所の雪辱に燃える気持ちはありますか」と問われ「ないね」と舌を出して笑った。心身ともに充実した状態で、白鵬が最高のスタートを切った。

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2009年3月16日のニュース