元時津風親方“かわいがり指示”完全否定

[ 2009年3月12日 06:00 ]

 大相撲時津風部屋の力士暴行死事件で、傷害致死罪に問われた前時津風親方の山本順一被告(58)の第5回公判が11日、名古屋地裁で行われた。午前中に行われた被告人質問では、山本被告が「言っていないことが調書に書かれていた」と反論。調書では、亡くなった時太山(当時17、本名・斉藤俊=たかし=さん)に対し同被告が「教えてやれ」と弟子たちに“かわいがり”を指示したとの記述があるが「一度も言ったことがない。(削除するように)アピールしても、検察官に押し切られた」と完全否定した。

 弁護側も脳梗塞(こうそく)の後遺症がある同被告が連日にわたる長時間の取り調べで、的確な判断が難しい状況に追い込まれていたと主張。それに対し、証人として出廷した山本被告の担当検察官は「教えてやれという供述はあった。山本被告は疲弊はしていなかった」と述べた。

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2009年3月12日のニュース