福岡改め隠岐の海 51年ぶり隠岐出身関取

[ 2009年1月29日 06:00 ]

新十両となった福岡改めの隠岐の海

 大相撲春場所(3月15日初日、大阪府立体育会館)の番付編成会議が28日に行われ、島根・隠岐の島町出身の福岡改め隠岐の海(23=八角部屋)が新十両昇進を果たした。隠岐出身の新十両誕生は隠岐ノ島以来51年ぶり。霧の若(25=陸奥部屋)も2場所ぶりの十両復帰を決めた。

 東京・墨田区の八角部屋で会見した隠岐の海は「先場所のことを試練と思って頑張った。地元の地名をしこ名に入れられてうれしい」と笑顔で話した。新しいしこ名は西幕下筆頭で5勝を挙げた昨年九州場所中に父・福岡多喜夫さん(58)と決めた。しかし、十両からの降格が1人だったため、昇進は見送り。それを発奮材料に、初場所で7戦全勝し、文句なしの昇進を決めた。
 隠岐水産高では相撲部に在籍。航海士を目指して専門課程に進み、マグロ漁なども経験した異色力士だ。1メートル88、145キロの恵まれた体格で、持ち味は攻撃相撲。師匠・八角親方(元横綱・北勝海)は「三役や、それ以上も狙える」と期待する。甘いマスクも魅力の“和製大砲”は「上を目指して頑張りたい」と胸を膨らませていた。

 ▼福岡改め隠岐の海(おきのうみ)本名・福岡歩。1985年(昭60)7月29日、島根県隠岐郡隠岐の島町生まれの23歳。西郷小4年から相撲を始め、隠岐水産高でも相撲部に所属。卒業後は漁業専攻課程(2年間)に進み、航海士を目指したが、04年12月に八角親方にスカウトされて入門した。05年初場所で初土俵。得意は右四つ、寄り。1メートル88、145キロ。家族は父・多喜夫さん、母・八重子さん(59)と兄2人。血液型O。

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2009年1月29日のニュース