杉山組、ロブでミス誘い流れつかむ

[ 2009年1月29日 12:10 ]

<全豪オープンテニス>女子ダブスルで初の決勝進出を決め、喜ぶ杉山(右)ハンチュコバ組

杉山組が初の決勝進出

 屋内コートに移ったことで、杉山とハンチュコバの良さがさらにかみ合った。
 第1セットは相手ペアがサーブやリターン後に前に出て重圧をかけてきた。しかし、ハンチュコバはボレー合戦で打ち負けず、タイミングを計ってロブを織り交ぜた。2人は屋内の利点を頭に入れ「風もないし、角度のあるショットやロブでどんどん攻めていこう」と話し合っていた。相手がボールを見合う場面もあり、特にサンタンジェロはロブで何度もミスを犯した。杉山組の作戦が的中した。
 5―4の第10ゲーム。40―15とリードし、最後はハンチュコバのサービスエースでこのセットを奪った。第2セットも危なげなくものにすると、2人はがっちりと握手をした。
 相手はノーシードとはいえ、2人とも四大大会女子ダブルスで優勝経験がある実力者。それを難なく退けるのだから、いまの2人のプレーの成熟度は一戦ごとに増していると言っていい。
 初の全豪初制覇、そして四大大会全制覇にあと1勝に迫った。杉山は「トロフィーを家に持って帰りたい。目の前のチャンスを生かしたい」と誓った。(共同)

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2009年1月29日のニュース