ラブコール届いた!遼くんマスターズ出場

[ 2009年1月23日 06:00 ]

米ツアーのデビュー戦が決まった男子ゴルフの石川遼

 遼くん、マスターズ出場だ!男子ゴルフの石川遼(17=パナソニック)が米ツアーの今季メジャー第1戦、マスターズ・トーナメント(4月9~12日、米ジョージア州、オーガスタナショナルGC)に特別招待選手として初出場することが22日、明らかになった。プロ1年目での1億円突破など、昨年の大活躍を評価されての特別招待。最年少記録を次々に塗り替えてきたニュースターは、日本人史上最年少選手としてオーガスタに挑む。

【Go!アスリート 石川遼】

 大きな夢をかなえるための大きな一歩を踏み出す。石川の元に22日夜、マスターズ出場の電話連絡が入った。マスターズ委員会からの招待状はまだ届いていないが、父・勝美さんは「出場の電話があった。正式な招待状を待ちたい」と話した。日本での大会放映権を持つTBSにも、同委員会から「RYO ISHIKAWAを招待する」と連絡があった。石川の「ダメもとだけど期待はしたい。そういう気持ちじゃなきゃダメだと思う」との思いは通じた。
 07年にツアー最年少優勝を果たし昨年はプロ1年目で優勝。獲得賞金も1億円を突破して賞金ランク5位に食い込んだ。日本の男子ツアーを劇的に変えた活躍は、オーガスタにも伝わっていた。前年最終週の世界ランク50位以内の資格での出場はならなかったが、現在は世界60位。17歳にして日本ツアーで活躍した実績からも、特別招待に値すると判断されたようだ。17歳6カ月で出場する石川は、米国外の選手では67年に18歳10カ月で出場したボビー・コール(南ア)を抜いて史上最年少記録。予選を通過すれば、これもコールを抜いて最年少記録となる。
 「20歳でマスターズに優勝する」。石川が今も変わらぬ夢を定めたのは小学4年生の時だった。「プロを目指して真剣にゴルフをやるのか、遊びながらやるのか。そろそろ決めようか」と勝美さんにたずねられた。石川が選んだのはもちろんプロへの道。「その真剣な気持ちを言葉に表したら“マスターズ優勝”になった。“出場”でも良かったかもしれないけど、真剣にやるにふさわしい最上級の言葉だった」
 20歳での優勝に向け、手にした17歳での初出場。夢は少しずつ現実になろうとしている。「ゴルフの祭典」には、日本からは片山晋呉と今田竜二の出場が既に決定。左ひざの手術を受けてリハビリ中のタイガー・ウッズも復帰してくるに違いない。「現実になったら最高」という、ウッズとの初対面も実現間近だ。
 プロ2年目、17歳。夢や理想だけで通用する甘い舞台ではない。しかし自分の夢を信じ続けた石川の前向きな精神が、ここまでの道を切り開いてきた。びびる必要もない。さあ行こう、世界のひのき舞台へ。4月9日、石川遼はあこがれのオーガスタに立ち、こん身の力でドライバーショットを放つ。

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2009年1月23日のニュース