朝青龍反省なし “写真集問題”で言い訳

[ 2008年9月2日 06:00 ]

成田空港に到着し、大勢の報道陣の質問に答える朝青龍

 日本相撲協会は1日、大相撲秋場所(14日初日、両国国技館)の新番付を発表。名古屋場所全勝優勝の横綱・白鵬が3場所ぶりに東の正位に復帰し、豊ノ島が新関脇、把瑠都が新小結に昇進した。一方、復活を目指す朝青龍は同日午後、成田着の航空機でモンゴルから来日。写真集問題やUターン帰国などが批判を集めているが、本人に反省の色は見られなかった。

【大相撲優勝額
秋場所番付表


 上機嫌で空港をかっ歩する姿からは、モンゴル巡業成功に浮かれている様子がうかがえた。珍しく立ち止まって報道陣の取材に応じた朝青龍は29日の“Uターン帰国”を追及されても、嫌な顔をせずに釈明。「(相撲)協会の団体として戻ってきたが大統領や首相、(巡業の)スタッフにあいさつをしていなかったので。そのまま(日本へ)帰っちゃいけないと思った」と淡々と語った。
 それでも「やくみつる」という言葉を耳にした途端、横綱の目がつり上がった。2日発売の写真集に、ポニーテールのように髪を束ねたカットなどが掲載。再発防止検討委員会のやくみつる委員から「力士にふさわしくない姿」と糾弾されていた。“天敵”の物言いに対し「モンゴルには床山さんがいないので。以前も注意されていたので意識はしていたんですが…」と説明したが、「やくさんがやって(髪を結って)くれればいいのに…」と軽口を叩く場面も。この日も髪は乱れ気味。外出の際はマゲを含む正装が力士の基本だが、後ろで束ねているだけだった。
 開き直ったような朝青龍の発言に、やく氏も反論。「自分でも髪を結うことはできたと思う。今はしゃれが利く時ではない。いわば非常事態宣言が出ている状態」と、あきれた様子だった。この日の振る舞いを見る限り反省の色はなし。2週間後には進退を問われる秋場所が始まる。崖っ縁横綱に、モンゴル巡業成功の余韻に浸っている時間はない。

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2008年9月2日のニュース