着地ピタリ!五輪銀の内村、貫禄の演技

[ 2008年9月1日 21:45 ]

男子団体総合 日体大・内村航平の跳馬

 体操の全日本学生選手権第1日は1日、熊谷スポーツ文化公園体育館で男女団体総合を行い、男子は北京五輪団体総合銀メダルの坂本功貴が出場した順大が6年ぶり4度目の優勝を果たした。五輪で銀メダル2個の内村航平を擁する日体大は2位だった。女子は日体大が3年連続40度目の優勝、五輪代表の黒田真由が出場した中京大は4位に入った。世界選手権(来年10月・ロンドン)第1次選考会を兼ねた個人総合予選は、男子は内村は1位で坂本が2位、女子は黒田が1位で第2次選考会を兼ねた来春の全日本個人総合選手権進出を決めた。

 最後の跳馬で着地をピタリと決めた。平日にかかわらず世界の演技を一目見ようと2000人も訪れた観客が沸いた。16・200点の高得点をたたき出し、内村が五輪後初戦の好発進にガッツポーズを見せた。

 左手首を痛めており、8月21日の帰国後の調整は遅れた。しかし、五輪で落下したあん馬を何とかまとめ、個人総合予選では同じ五輪代表の坂本を抑えて1位。五輪個人総合で21人抜きを演じて銀メダルを手にした貫禄を示した。「出だしから、すごくよくて、着地まで意識した演技ができたと思う」と喜んだ。

 五輪での大活躍で一躍注目を集めた19歳は、子どもたちにサインや記念撮影を求められる人気ぶり。「小さい子とかに頑張ってくださいと言われるのがうれしい」。坂本の順大に競り負けて団体総合の6連覇は逃したが、2日の個人総合決勝は銀メダリストの意地で「全種目ノーミスでやりたい」と言った。昨年、1年生王者に輝いたタイトルを死守し、悔しさを晴らすつもりだ。

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2008年9月1日のニュース