88位発進…遼くんドライバー恐怖症

[ 2008年5月30日 06:00 ]

13番、ボギーに悔しがる石川遼

 男子ゴルフツアーの三菱ダイヤモンド・カップは29日、兵庫県東広野ゴルフ倶楽部(7102ヤード、パー71)で第1日を行い、石川遼(16=パナソニック)は1ダブルボギー、4ボギーなどで75と崩れて88位と出遅れ、4戦連続予選落ちの危機に陥った。フェアウエーキープ率が35・71%。最も得意なドライバーを「思い切り打ててなかった」と弱気な発言も飛び出し、ツアー屈指の難コースで自信喪失気味だ。今季日本ツアー初参戦の丸山茂樹(38=TOYOTA)は118位、星野英正(30=フリー)が6アンダーで首位に立った。

【第1R成績】

 絶対の自信を持っていたドライバーを信じられなくなった。
 「絶対にラフに入れたくないと思うとだんだんフェアウエーが狭く見えて…。フェアウエーに置こう、置こうと思って、思い切り打ててなかった。そういう時ほど真っすぐいかなかった」
 笑顔が消え、生気のない顔で石川は話した。80~100ミリと今季最もラフが長いコースで、4オーバーの88位。4戦連続予選落ちがちらつく順位に、言葉には自分への怒りと不安がにじみ出た。
 今季開幕戦の東建ホームメイトカップで、4日間トータルの平均飛距離が279ヤードで1位だったように、ドライバーの飛距離は石川の最大の武器だ。だが、フェアウエーを外せば意味がない。この日、ティーショットでドライバーを握ったのは、パー3を除いた14ホール中、12ホール。しかし、フェアウエーへ運んだのはわずか5回。キープ率は143人中120位の35・71%だった。
 攻めのゴルフが持ち味の石川が「気持ちが弱い」と話す恐怖は、今季初の予選落ちを喫した中日クラウンズ以来、続いているという。朝の練習では父・勝美さん(51)に合格点をもらったフルスイング。ホールアウト後に再び1時間以上もスイングを修正した。
 プロで初めてぶち当たった壁を乗り越えられるか。「そういう(3戦連続予選落ち)ものを吹き飛ばして、3日目、4日目に爆発したい」。屈指の難コースだからこそ、石川は攻めて突破する決意を口にした。

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2008年5月30日のニュース