シャラポワ苦戦の連続でご機嫌ナナメ

[ 2008年5月30日 20:28 ]

女子シングルス2回戦を制し観客の声援に応えるマリア・シャラポワ

 テニスの全仏オープン第6日は30日、パリのローランギャロスで行われ、女子シングルス3回戦では、6年ぶりの優勝を目指す第5シードのセリーナ・ウィリアムズ(米国)がカタリナ・スレボトニク(スロベニア)に4―6、4―6で敗れる波乱があった。昨年準優勝で第2シードのアナ・イワノビッチ(セルビア)は快勝でベスト16入り。第1シードのマリア・シャラポワ(ロシア)は日没で2日がかりとなった2回戦をフルセットで制した。男子シングルス3回戦には4連覇を狙う第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が登場した。女子ダブルス1回戦では森上亜希子(ミキハウス)中村藍子(ニッケ)組が第4シードの台湾ペアに0―6、1―6で完敗した。

 1、2回戦ともフルセットと苦戦の連続で、シャラポワの機嫌は良くなかった。記者会見では台にほおづえを突きながら「変な感じの大会。1回戦は(強風で)難しい条件だったし、きのうは長く待たされるし…」とため息をついた。

 前日は日が傾いたころに試合が始まり、第2セットの2―3で日没中断。この日の再開後は第2セットを落とした。追い込まれて闘争心に火が付いた第3セットは凡ミスが減り、攻守のバランスが良くなった。

 対戦したマテックは「クレーコートでは彼女のショットも、サーブも遅くなる。少しチャンスが広がる」と指摘。3回戦に進んだ世界ランキング1位は「もっと我慢強くならないと。徐々に戦い方がうまくなっているのは間違いないけど」と課題は自覚している。勝ち上がるごとに対戦相手は強くなるだけに、これから世界ナンバーワンの真価が問われる。(共同)

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2008年5月30日のニュース