北京五輪後 柔道の「効果」廃止

[ 2008年3月6日 21:00 ]

 国際柔道連盟(IJF)は6日、アブダビで理事会を開き、「効果」のポイントを廃止することを決めた。今夏の北京五輪後に適用され、「一本」「技あり」「有効」の3段階となる。

 IJFのルールでは、投げ技の場合、相手を制しながら「速さ」と「強さ」をもって片方の肩や尻などを畳につくように投げたときを「効果」と定めているが、分かりづらく、柔道の魅力をなくすとして見直しを求める声が多かった。
 IJFには現在、日本人の理事が不在だが、議決権のない「指名理事」として全日本柔道連盟の上村春樹専務理事が理事会に出席した。

 ▼柔道の技の判定 国際柔道連盟(IJF)のルールでは、投げ技の場合、相手を制しながら相当な「強さ」と「速さ」をもって「背中が大きく畳につくように」投げたときを「一本」と定義。「一本」の3条件のうち一つが欠けた場合が「技あり」、二つが欠けた場合が「有効」となる。速さと強さを持って片方の肩、尻、大腿部が畳につくように投げたときが「効果」とされていた。固め技では、抑え込んだ秒数によって判定される。

 ▼吉村和郎・全柔連強化委員長の話 五輪まで半年になって変えられたら選手がついていけない。五輪後の方が混乱がない。時間があれば、対応には困らないと思う。
(共同)

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2008年3月6日のニュース