急死事件 3力士は有罪なら解雇

[ 2008年3月6日 13:10 ]

日本相撲協会の臨時理事会に出席する北の湖理事長

 日本相撲協会は6日、大阪市浪速区の大阪府立体育会館で臨時理事会を開き、時津風部屋の力士急死事件で先月29日に傷害致死罪で起訴された兄弟子の3力士について、裁判で有罪が確定すれば解雇とし、それまでは出場停止処分にすることを決めた。

 先月29日に傷害致死容疑で書類送検された2力士(他の1人は引退)は、9日初日の春場所の出場停止とした。計5力士の番付は降下する。
 理事会では北の湖理事長(元横綱)が人命が失われた重大さを再認識し、起訴された3力士の解雇を強く主張。しかし多くの理事が、稽古場での暴行はあくまで昨年10月に解雇された元時津風親方の山本順一被告(58)の指示だとして異議を唱えた。相撲協会は6日、理事会終了後に監督官庁の文部科学省に処分内容を報告した。
 3力士は幕下明義豊(あきゆたか)の木村正和被告(24)、序二段怒濤(どとう)の伊塚雄一郎被告(25)、序二段時王丸(ときおうまる)の藤居正憲被告(22)。昨年6月、愛知県犬山市の宿舎で序ノ口力士、時太山(ときたいざん)=当時(17)、本名斉藤俊(たかし)さん=を制裁目的の暴行で死亡させたとして、元親方とともに名古屋地検から起訴された。

 ▼時津風親方(元幕内時津海)の話 1人の力士が亡くなったということをしっかり受け止めていかないといけない。(遺族に対しては)また日をあらためて行こうと思っている。
 ▼友綱相撲教習所長(元関脇魁輝)の話 自分の思ったように進んでよかった。(復帰への道が)閉ざされないようにと思った。(解雇されれば)永久追放になってしまうから。

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2008年3月6日のニュース