桃子“V視界”!4打差23位発進

[ 2008年2月16日 06:00 ]

第1ラウンド、23位で納得いくスタートを切った上田桃子

 USLPGAツアーSBSオープン第1日は14日、米ハワイ州のタートルベイ・リゾート、パーマー・コース(6582ヤード、パー72)で行われ、今季から米ツアー本格参戦の上田桃子(21=ソニー)が開幕戦で4バーディー、3ボギーの1アンダー、71で回り首位に4打差の23位と好発進した。米ツアー3年目の宮里藍(22=サントリー)は4オーバーの103位と大きく出遅れ。5アンダーの67で回ったケリー・キーニー(米国)が首位に立った。

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 舞台が変わっても、思い切りの良さは変わらない。1アンダーで迎えた14番パー4。上田のドライバーショットはフォローの風にも乗って301ヤードの距離を稼いだ。フェアウエーから残り74ヤードの2打目をSWでピン横1メートルに寄せ、確実にバーディー。「ワンショット、ワンショットが良かった。いい位置についている」。米ツアーでもひけを取らない飛距離が、今後も大きな武器になることを示すシーンだった。

 出場選手の初日のドライバー平均飛距離は、上田は265・5ヤードで4位。トップのグスタフソンの290ヤードには及ばないものの、81位・宮里の240・5ヤードと比べるとアドバンテージは大きい。「課題はパット。2メートルくらいのをしっかり入れたい」と話し、第1ラウンドを終えると、前日に続いて約40分のパター練習を行った。

 強心臓の上田も、米ツアーで迎える今季初戦に緊張を隠せなかった。スタートの1番では素振りもせずにティーショット。「覚えていない。3番まで地に足がついていなかった感じ」。1番は第2打をバンカーに入れてボギー。しかし、3番でバーディーを奪うといつもの姿に戻った。17番パー4では2オン狙いで勝負に出たが、バンカーにつかまってボギー。それでもキャディーの清水重憲氏は「16番で大事に行ったから、勝負した。でも、第1日としては悪くなかった」と挑戦を評価した。強気の失敗も上田ならではだ。

 「久々に1ラウンドが長く感じた。難しいのでなかなか楽しむことができない」と言いながらも、表情にあふれる充実感。第1日を終え、緊張感とも無縁だ。「2日目は優勝争いできるところにつけたい」。日本の賞金女王の実力発揮はこれからだ。

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2008年2月16日のニュース