NEC プレーオフ進出に望み

[ 2008年1月20日 06:00 ]

 ラグビーのトップリーグ第11節は19日、秩父宮ラグビー場で第1日を行い、NECが東芝を33―21で破り、勝ち点を37に伸ばして上位4チームによるプレーオフ進出に望みをつないだ。前半5―21とリードされたが、後半に4トライを挙げて逆転勝ちした。東芝は3敗目で暫定3位に後退。三菱重工相模原は日本IBMに敗れ、開幕11連敗で自動降格(13、14位)が決まった。トヨタ自動車はコカ・コーラウエストに勝ち、勝ち点43で暫定2位に浮上した。

 NECの怒とうのトライラッシュは、東芝がシンビンで14人となった後半12分から始まった。モールからNo・8箕内が飛び込むと、17分と20分にはフランカーのサウカウが連続トライ。16点差のビハインドを5点リードに変えた。さらに、終了間際にはパスをインターセプトしたロック浅野主将からWTB窪田につないでダメ押し。細谷監督は「攻めるしかない気持ちで得点の意識が高まった結果」と分析した。
 トヨタ自動車、サントリーに連敗し、2位から6位に後退。残り3試合は4トライ以上挙げて勝ち続けるしかないところに追い込まれていた。そこで意思統一されたのが従来のFW一辺倒ではなく、ボールを動かす攻撃。相手が1人足りない場面で爆発したが、箕内は「前半から攻めていた結果、東芝の足が止まった感じがした」と会心の表情を浮かべた。
 <東芝>まさかの逆転負けに、瀬川監督は「残り2試合、立て直すしかない」と力なく話した。後半12分にフランカー中居が反則の繰り返しで一時退場。一気に逆転を許したが、SO広瀬主将は「取られたことよりも、最後にチャンスがあったのに取れなかったことが敗因」と振り返った。4連覇を狙うチームは残り2試合でトヨタ自動車、ヤマハ発動機と強豪相手の試合が続くだけに、プレーオフ争いも厳しくなってきた。

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2008年1月20日のニュース