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J2磐田、今季ワースト4失点で3連敗…低迷の背景にある「結果」と「成果」を追うジレンマ

[ 2026年3月22日 05:20 ]

明治安田J2・J3百年構想リーグ第7節   磐田1―4大宮 ( 2026年3月21日    ヤマハスタジアム )

今季ワーストの3連敗を喫し、視線を落とす磐田イレブン
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 「目先の結果」と「中・長期的な成果」。復権を目指すJ2磐田が、二兎(にと)を追うジレンマに、もがき、苦しんでいる。ホームに大宮を迎えた今節は今季ワーストの4失点で3連敗。7試合を終えた特別大会は2勝5敗で90分での勝利は一度もなく、ここまで東地区Bグループ最少の4得点と決定力不足にも悩む。順位は10チーム中8位と低迷。その要因の一つが冒頭の「結果」と「成果」の両立だ。

 27~28年シーズンのJ1復帰を至上命題とするチームの課題の一つがインテンシティー。志垣監督は「選手がハードワークしていないわけではない」と前置きした上で、プレー強度とスピード感向上の必要性を指摘する。現在のサッカー界は世界的に「強度全盛期」。20年以降J1に定着することができずにいる現状にピリオドを打つことを目指す上で「時速20キロ以上のスプリント」など、トップカテゴリー基準のインテンシティーを身に付けることは必要不可欠な要素だ。

 基準値への到達には当然時間を費やすが、悩ましいのは結果的にその“代償”を公式戦で払っていること。今季2度目の連敗を喫した札幌戦後、MF角が「守備で体力を消耗してしまい、攻撃でパワーを使えていないことが最近の試合では見られる」と振り返る。今はまだ強度を上げることを「意識」して体力と労力を費やさなければならないのが実情。試合ではプレスが機能し高い位置でボールを奪うシーンも増えている一方、攻撃への移行がスムーズにできなかったり、奪ったあとの最初のプレーでミスが出る場面が散見される。始動から攻守に渡り構築してきた戦術的な「積み上げ」もピッチで表現できないことが多く、リーグ戦の課題である攻撃の迫力不足にもつながっている。

 プロの舞台で短期的な結果と中・長期的な成果の二兎を追うことは簡単なことではない。一方で、勝利を信じているファン、サポーターの期待をこれ以上、裏切るわけにもいかない。「この状況を脱することができるのは、自分たちしかいない」。もがき、苦しみながらも、今はブレずに信じて前に進むしかない。

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