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ソシエダ久保 プロ初のヘディング弾でW杯イヤーへ弾み 闘病中スタッフに「君とともにいる」

[ 2025年12月22日 02:00 ]

スペイン1部   Rソシエダード1―1レバンテ ( 2025年12月20日 )

レバンテ戦の前半、ヘディングで先制ゴールを決めるレアル・ソシエダードの久保
Photo By 共同

 レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(24)が20日、アウェーのレバンテ戦でプロ初のヘディング弾を決めた。前半終了直前に左クロスに頭を合わせ、今季2点目となる先制点。後半終了間際の交代後に失点して試合は1―1で引き分けたが、年内最終戦をゴールで締めくくり、W杯イヤーとなる2026年に弾みをつけた。

 久保が宙を舞った。前半アディショナルタイム1分、左サイドから上がった山なりのボールにファーサイドで反応すると、1メートル73の体で懸命に跳び上がり頭で捉えた。ゴール左に吸い込まれた先制点はプロ「初」というヘディング弾だった。

 自身が退いた直後の失点で引き分け、連敗を3で止めたものの、4試合ぶりの勝利はお預け。試合の最優秀選手に選ばれながらヒーローになり損ねた久保は「最下位(の相手)に追いつかれちゃうのが、僕らの現状。でも、文句を言っても始まらない」と漏らした。

 ゴールは8月16日のバレンシアとの開幕戦以来、4カ月ぶりという2点目。得点直後には「ふがいないシーズンを送っている」という思いから、敵地に詰めかけたファンが陣取る客席に向かって両手を合わせ、謝罪するポーズも見せた。

 主力移籍でチーム力が低下した中で迎えた今季はここまで暫定16位と苦戦。久保自身も9月の日本代表戦で左足首を痛め、欠場や不調に苦しんで2得点1アシストにとどまっている。それでも加入4季目を迎え、ピッチ内外で主軸と認められる存在。この日の得点後には闘病中のスタッフに対し「我々は君とともにいる」とメッセージが入ったTシャツを掲げた。スペイン語で「彼には支援が必要。戻ってきて笑顔を見せてくれることを願っている」と訴える姿にチームリーダーの一人として風格が漂った。

 チームは14日にフランシスコ監督を解任。アンソテギ暫定監督による公式戦2試合を経て、年明けからはかつてシュツットガルトなどを率いたマタラッツォ新監督の就任が決まった。久保は「誰が来ても我々は全力を尽くす」と強調する。シーズン後半戦へ「率先してチームを引っ張っていければ。ワールドカップまで、しっかりコンディションを上げていきたい」と力を込めた。来年はいよいよW杯イヤー。クラブ再生への思いと日本代表の自覚を胸に、久保が新たな一年を迎える。

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