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槙野智章氏が古巣ケルンでライセンス研修 開幕直前に異例大歓迎 J1から欧州クラブ経て日本代表監督挑戦

[ 2025年8月23日 08:08 ]

ケルンで研修を行う槙野智章氏(クラブ公式インスタグラムから)
Photo By スポニチ

 サッカーの元日本代表DF槙野智章氏(38)が22日、日本サッカー協会の指導者プロライセンス(旧S級)取得に向けて海外研修中のケルンから日本メディアとのオンライン取材に応じた。現役時代に所属したドイツ1部の古豪ケルンが24日にマインツと開幕戦を控える中でチームに密着。貴重な経験を「凄くありがたい」と語った。

 “お客さま扱い”をされがちな海外研修ながら、スタッフルームにはテーブルといすが用意され、練習前後のミーティングにも参加。槙野氏は「もうケルンのコーチとして今いるっていう感じ。グラウンドの外から見るとかじゃなくて、ちゃんと中に入ってチーム戦術や開幕戦に向けてというところを全部オープンに見せてもらっている」と打ち明ける。

 ケルンでの在籍期間は2011年の実質1年にとどまったが、周囲との壁をつくらない明るい性格で築いた強固なコネクションは健在だ。当時から残るスタッフやフロント入りした元チームメートらの存在もあって開幕直前という緊張感が漂う時期にクラブ関係者も異例と認める大歓迎を受け、あいさつをするたびに「お帰り」と声をかけられたという。

 現役時代を知らなかったという選手たちも最初の練習後には打ち解け「日本代表で(18年)W杯に出たよ、と言った瞬間、みんなの目が変わった。一気にインスタグラムをフォローしてきたので」と苦笑した槙野氏。居残りのシュート練習では勝負を挑まれて豪快な右足ボレーを叩き込んだ。「まだ(現役で)できるんじゃないの」「引退して何年?」と声を掛けられるなど距離が縮まったようだ。

 今季から指揮を執るクバスニオク監督の指導に関しては「監督が全てやるのではなく、各スタッフにタスクを与えながらチーム全体でつくっていきたいというところは凄く学ばせてもらっている」と告白。練習取材の地元メディアや見学に訪れたサポーターを意識したメニュー、意思疎通も参考になるという。

 プロライセンス取得に必要な海外クラブでの研修は2週間。一般的には同じクラブで期間を終えるが、槙野氏は5月に昨季プレミアリーグを制した直後のリバプール(イングランド)で1週間を過ごし、ケルンが2クラブ目という。過去の経験者から2週目は同じリズムになるという話を聞き、日本協会に複数クラブでの研修が認められるか確認した上で期間を分散。「監督のマネジメントは人それぞれ。いろんな監督を見て学ばせてもらっている」とうなずいた。

 元日本代表センターバックは現在、神奈川県社会人リーグ1部の品川CCで監督を務める。指導者プロライセンス取得でJリーグや日本代表の指揮が可能になるが、アジア連盟(AFC)と欧州連盟(UEFA)のライセンス互換が進めば「欧州で指揮を取りたいという目標はある」と夢は広がる。「最終的な目標として日本代表の監督をやりたいという思いは変わってない」と槙野氏。欧州クラブの指揮を経て日本代表監督就任となれば、過去の日本人指導者で例はない。選手だけではなく監督でも欧州挑戦へ。新時代を切り開く存在を目指していく。

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