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【クラブW杯】浦和 1次リーグ敗退の収穫と課題 組織的守備は通用も攻撃では前線線孤立

[ 2025年6月23日 01:30 ]

クラブW杯1次リーグE組第2戦   浦和1―2インテル・ミラノ ( 2025年6月21日    米国・シアトル )

<浦和×インテル・ミラノ>逆転負けに肩を落とす浦和イレブン(AP)
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 1次リーグ第2戦が行われ、浦和は今季欧州CL準優勝のインテル・ミラノ(イタリア)に1―2で逆転負け。2連敗となり、25日(日本時間26日)のモンテレイ(メキシコ)との第3戦を残して敗退が決定した。前半11分にMF渡辺凌磨(28)が右足弾を決めるも、後半33分に同点弾、アディショナルタイムに決勝弾を決められた。サッカー担当キャップの木本新也記者が世界的強豪との戦いで見えた収穫と課題に迫った。

 浦和が選択したのは守備に人数を割きブロックを敷く現実的な戦い。早い時間帯に速攻から先制し、やるべきことはより明確になった。
 インテル・ミラノは故障者続出でベスト布陣ではなかったが、パス、寄せ、判断など全ての速さがJリーグとは別次元。浦和は序盤こそ戸惑う場面もあったが、守備面では徐々にスピード感に慣れて適応していった。L・マルティネスに決められた同点弾は難しい体勢からのスーパーボレー。個の力にねじ伏せられたものの、組織的な守備が世界の強豪に通用したことは収穫だ。

 一方で攻撃面は課題が浮き彫りになった。ボールを奪った後に押し上げられず、前線の選手が孤立。すぐにボールを奪い返され、守備一辺倒となった。相手に走らされて消耗し、前に出るパワーが不足。ボールを握られる想定とはいえ、80%近くも支配されればほころびは出る。得点以外でゴールに迫ったのは後半25分の渡辺のシュートなどわずかだった。

 今大会からGKが手でボールを保持できる秒数が厳格化した新ルールが導入され、パスの出し所がない西川が苦し紛れにボールを蹴る回数が増えたことも支配率の低下を招いた。決勝点の被弾は終了の約2分前。従来のルールなら、時間をうまく使いドローに持ち込めた可能性もある。

 インテルは5月31日に欧州CL決勝を終え、今大会の開幕1週間前にキブ監督が就任。一方の浦和はシーズン真っ最中で、5日に米国入りして万全の準備を整えてきた。コンディション面の絶対的なアドバンテージを生かせず、結局は力負け。クラブW杯で日本勢は欧州勢に6戦全敗となった。1―2のスコア以上に、世界との距離はまだ遠い。

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