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新潟 ダニーロ・ゴメスが値千金の決勝弾 最下位転落の危機を救い、リーグ後半戦を白星発進

[ 2025年6月16日 04:43 ]

明治安田J1リーグ第20節   新潟1―0横浜M ( 2025年6月15日    デンカS )

後半、ゴールを決めた新潟・ゴメス
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 明治安田J1リーグ第20節が15日に行われ、19位のJ1新潟は20位の横浜Mに1―0で競り勝ち、2試合ぶりの白星を手にした。前半から積極的に攻め続け、後半28分にMFダニーロ・ゴメス(26)が左足で豪快に決勝弾を決めた。負ければ最下位転落だった“裏天王山”で、ホームでの同戦連勝を3に伸ばして18位に浮上。次節は21日にアウェーで福岡と対戦する。

 今季最多の3万474人が詰めかけたスタジアムのボルテージが最高潮に達した。後半28分、右サイドから中央に切れ込んだゴメスが左足を一閃(いっせん)。ペナルティーエリア外から豪快弾をネットに突き刺した。J1残留を争う横浜Mから貴重な勝ち点3。まさに値千金のゴールだった。

 「気づいたらゴールに入っていた。僕にとっては、マジックみたいな瞬間だった」

 好機はつくっても決めきれない展開が続いていた中、得点の場面はDF稲村が起点となった。「自分もここまでもどかしいシーズンで、やっと出せた」という大卒ルーキーが得意のロングフィードでサイドチェンジ。ゴメスにスピードに乗ったドリブルをさせるため、バウンドまでも計算に入れるピンポイントパスでお膳立てした。

 パスを受けたゴメスは、これまでシュートが枠を捉えられないことも多く「いろいろな人から批判も受けた」という。それでも気持ちを切り替えて練習を重ねた結果がゴールに結びついた。新潟で決めた過去の2得点は頭と太腿。「初めて足で決められた。これからも足で決めたい」と白い歯を見せた。

 リーグ戦4勝目は「新潟スタイル」を表現できた、内容のある1勝だ。前線やサイドバックが豊富な運動量で流動的に動き、相手守備の立ち位置をずらした。フリーの選手が生まれ、よりスムーズな前進を促した。リーグ前半戦は敵陣に運ぶ場面で苦戦していたが、見事に修正。FW谷口は「流動的にみんながうまくつながっていくのが新潟のいいところ」と手応えを語る。

 負ければ最下位転落だった後半戦の初陣で勝利して18位に浮上。稲村は「大きな声援をもらっていたので負ける気はしなかった」とサポーターの後押しに感謝する。降格圏を脱し、さらに上の順位へ――。暗く、長いトンネルの先に、ようやく光が見えてきた。

 ○…GK田代がJ1デビューを果たし、リーグ戦6試合ぶりのクリーンシートに貢献。「チームとしても大きな意味を持つ試合で、結果を残せたことはうれしい」と声を弾ませた。今季J2熊本から完全移籍で加入も、ここまで出場機会に恵まれなかった。半年近くを費やしてつかんだ念願の舞台。「次の福岡戦に向けても、いい準備をしていきたい」と守護神の座を確保するために、まだまだアピールを続ける。

 ○…21年から4年間、新潟でプレーし、昨季限りで引退した鈴木孝司氏(35)がスタジアムを訪れ、試合前にサポーターにあいさつした。退団が決まっていた昨季ホーム最終戦では現役続行の可能性も含めて去就が不透明だったことであいさつできず。現在は横浜Mでスクールコーチをしている鈴木氏は「やっぱり、ビッグスワンはいいっすね」と笑顔でサポーターに感謝を告げると、スタンドからは「鈴木孝司!」の大合唱が起こった。

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