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国士舘・大澤英雄理事長が死去、89歳 23年JFA殿堂入り「Jリーグ創設の際…」川淵氏、田嶋氏ら追悼

[ 2025年2月16日 18:30 ]

大澤英雄氏
Photo By スポニチ

 日本サッカー指導者協会の初代理事長を務めた学校法人国士舘理事長の大澤英雄(おおさわ・ひでお)氏が16日午前に肺炎のため都内の病院で死去した。89歳。北海道出身。葬儀の日程は未定。

 2023年に日本サッカー協会(JFA)から「第19回日本サッカー殿堂」顕彰者に選ばれた大澤氏の訃報を受け、同協会の川淵三郎相談役(88)、田嶋幸三名誉会長(67)、宮本恒靖会長(48)が追悼メッセージを発表した。

 大澤氏は1936年(昭11)1月22日、北海道函館市生まれ。国士舘大学サッカー部創部時から選手としてプレー。卒業後は、大学職員を経て教授に就任。同部のコーチ、監督などを務める。60年以上の長きにわたる指導で同大学を全国屈指の強豪校にするとともに、数多くのプロ選手を育て上げた。

 2002年6月から学校法人国士舘の理事を歴任し、2003年12月から2006年11月30日まで学長を務めた。学長退任の2006年12月1日付けで名誉教授の授与を受けるとともに学校法人国士舘の常任理事に就任。2008年6月からは副理事長を務め、2009年4月理事長に就任した。2019年旭日中綬章受賞。

 川淵相談役、田嶋名誉会長、宮本会長の追悼メッセージは以下の通り。

 ▼川淵三郎相談役 大澤先生の突然の訃報に接し、言葉にできないほどのショックを受けています。この悲しみをどう表現したらいいのか。病気療養中であることは承知していましたが、どんなご様子なのかこの2、3日、電話してみようかどうしようか迷っていました。それが虫の知らせだったのか…。なぜ電話しなかったのかと、いま心底、悔やんでいます。大澤先生には長い間、公私にわたってお世話になってきました。日本サッカー界における大澤先生のご功績は、殿堂入りされたことで証明されていますが、個人的には、Jリーグ創設の際、ヴェルディ川崎(当時)が等々力陸上競技場をホームスタジアムにするにあたり、大澤先生と高橋清市長(当時)に大変ご尽力いただきました。それが今の川崎フロンターレにもつながっています。また、僕が首都大学東京(現、東京都立大学)の理事長に就任する際は、その心構えや念頭に置くべきことなど貴重なアドバイスをいただきました。大澤先生との会食はいつも楽しく、得るものが多くありました。国士舘大学サッカー部から多くの逸材が輩出しています。長きにわたり、優秀な人材を育てていただいたことを感謝するとともに、これまでのご厚誼に心から感謝申し上げます。大澤先生、安らかにお眠りください。

 ▼田嶋幸三名誉会長 かねてよりご療養中と伺っていましたが、突然の訃報に接し、驚きを禁じえません。大澤先生は、1970年に日本サッカー協会(JFA)が開催したコーチングスクールの第1期生で、同期の堀田哲爾先生、小嶺忠敏先生、松本光弘先生らと共に、小・中・高、大学、そしてJSL(日本サッカーリーグ)と少年サッカーからトップレベルに至るまで半世紀以上にわたって選手育成・指導者養成に携わり、日本サッカーの発展期を支えてこられました。先生が育てた選手・指導者は枚挙にいとまがないほどで、先生の薫陶を受けた指導者の皆さんはそれぞれ小・中・高校、大学、日本サッカーリーグ(JSL)などの指導に携わり、今なお優秀な選手を数多く育てています。近年、大卒のプロサッカー選手が増えてきたことも先生のお力にほかなりません。「義」を重んじ、間違ったことは許さない方でしたが、いかなる助けも惜しまない、まさに"侍"のような方でした。指導者を志していた私にも目をかけてくださり、JFAの会長になってからも叱咤激励していただきました。今の私がいるのは先生のお陰と言っても過言ではありません。大澤先生、ありがとうございました。在りし日のお姿を偲び、心よりご冥福をお祈り申しあげます。

 ▼宮本恒靖会長 大澤先生の訃報にふれ、お悔やみを申し上げます。国士舘大学サッカー部を情熱溢れる指導で育て上げ、先生が送り出した人財は選手だけでなく、サッカー界の様々な分野で多く活躍されています。また、育成年代の組織整備にも尽力いただきました。整備いただいた大会を経て、日本サッカーは成長し、今はワールドカップにも出場できる競技力を身に付けることができました。ピッチ内外における多大なる貢献について深く御礼を申し上げたいと思います。23年の日本サッカー協会殿堂掲額式典でお会いしたときはお元気で、これからも日本サッカーのために御力をお借りしたかったのですが、今回訃報にふれて残念でなりません。これまで日本サッカー界のために本当にありがとうございました。大澤先生に「よくやった」と言ってもらえる未来をつくり上げていきます。

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