×

“最強日本”だ!2得点の綺世PK弾がGO砲 W杯最終予選連勝2戦12発でザックジャパン超え

[ 2024年9月12日 05:00 ]

W杯北中米大会アジア最終予選C組   日本5―0バーレーン ( 2024年9月10日    リファー )

<日本・バーレーン>後半2分、ゴールを決めた上田(右奥)(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 26年W杯北中米大会アジア最終予選のC組第2戦が行われ、日本は敵地でバーレーンに5―0と大勝した。FW上田綺世(26=フェイエノールト)が先制弾を含む2得点1アシストの大暴れ。最終予選アウェー最多となる5得点の猛攻を演出した。日本は同組唯一の開幕2連勝で、8大会連続の本大会出場へスタートダッシュに成功。一夜明けた11日に欧州組と国内組に分かれて帰路に就いた。

 歴代最強の証だろうか。気温35度超えの酷暑、君が代をかき消すブーイング、レーザー光線での妨害行為。何度も苦しめられてきたアウェーの洗礼を、日本が難なく乗り越えた。敵地での5得点はW杯最終予選最多。森保監督は「難しい状況でも、選手たちが粘り強く戦ってくれたおかげでペースを握ることができた」とねぎらった。

 敵地を黙らせたのは上田だった。0―0の前半37分に得たPK。蹴る直前、緑色の光を顔面に浴びても動じない。「集中していたので分からない。自分の時間をしっかりつくり、自分の間合いで打てた」。目の覚めるような一撃をゴール左に突き刺した。後半2分にはMF伊東のパスから追加点。同16分はMF守田との抜群の連係から3点目をアシストした。上田が口火を切った怒濤(どとう)のゴールラッシュで、バーレーンを一蹴した。

 エースの意地だった。第2次森保ジャパンの得点王も、7―0で圧勝した5日の中国戦は79分間でシュートゼロ。「FWは常にそこを狙っている」とゴールへの執念を燃やしていた。中東相手には6戦6発とキラーぶりも発揮。2次予選からは得点ランキング首位タイの通算8点目とした。韓国代表FW孫興民(ソン・フンミン)、カタール代表FWアルモエズ・アリと、各国エースに肩を並べた。

 日本は14年ブラジル大会以来2度目の連勝発進。開幕2試合で12得点は当時のザックジャパン(9得点)を超え、早くも前回22年カタール大会の総得点に並ぶ驚異的なペースだ。国際Aマッチの4試合連続5得点以上も史上初。記録ずくめの大勝で、サウジアラビア、オーストラリアと難敵との連戦が控える10月に弾みを付けた。上田は「チームとしても自信につながった」と充実感をにじませた。北中米へ加速する森保ジャパンに死角は見当たらない。

 ≪キングはカズ&岡崎≫日本選手のW杯アジア予選得点王は94年米国大会予選の三浦知良が13得点(1次9、最終4)、14年ブラジル大会予選の岡崎慎司が8得点(3次5、最終3)で記録している。なお、日本選手の1大会最多は98年フランス大会予選の三浦知良で14得点(1次10、最終4)。

続きを表示

この記事のフォト

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

サッカーの2024年9月12日のニュース