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なでしこ逆転負け W杯女王スペインに苦杯…藤野先制FK弾も 五輪黒星発進は96年大会以来2度目

[ 2024年7月26日 01:55 ]

パリ五輪 女子サッカー   日本1―2スペイン ( 2024年7月25日    ボジョワール競技場 )

<日本・スペイン>後半、勝ち越ゴールを奪われる日本の選手たち(撮影・岡田 丈靖)
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 世界ランク7位のサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」はパリ五輪1次リーグC組初戦で同1位のスペインに1―2と敗戦。前半13分にMF藤野あおば(20=日テレ東京V)がフリーキックから鮮やかな先制ゴールを奪うも、W杯女王の猛攻に耐えきれず逆転負け。DF清水梨紗(28=マンチェスターC)が負傷交代となるアクシデントに襲われるなど、痛い黒星発進となった。

 12年ぶりのメダル獲得を目指す戦いは初戦からW杯女王と激突。日本は前半13分、ペナルティーエリア右手前でフリーキック(FK)のチャンスを得るとMF藤野が右足で強烈な一撃。壁の上を鋭く越えたボールは、相手GKの左腕を弾いてゴール右隅へと吸い込まれる鮮やかな先制ゴール。W杯女王の出はなをくじくスタジアムがどよめくFK弾を決めた藤野はベンチの仲間に飛びつき喜びを爆発させた。

 しかし同22分、昨年女子バロンドール(世界年間最優秀選手賞)を初受賞したボンマティにゴールを決められ失点。ゴール前での1対1から守護神GK山下が止めようとしたが相手の個人技に翻弄され同点に追いつかれてしまい、1―1で前半終了を迎えた。

 後半に入ってもスペインの猛攻を耐える時間が続くと同23分、DF清水が負傷交代となるアクシデントが発生。すると同29分、ゴール前でボンマティのパスを受けたFWカルデンティにゴールを決められ逆転を許した。

 反撃を狙う日本だったがリードを許したまま試合終了。五輪での黒星発進は唯一の1次リーグ敗退に終わった96年アトランタ大会以来2度目という厳しい初陣となった。1次リーグは28日にブラジルと第2戦、31日にはナイジェリアとの第3戦が予定されている。

 一方、五輪初出場のスペインは優勝した23年女子W杯で唯一敗れた日本にリベンジ成功。ボンマティが1得点1アシストと活躍するなど初の金メダル獲得へ会心の白星発進を飾った。

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