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鈴鹿復帰のカズ「ピチピチ感をピッチで」 ポルトガルで過ごした1年半で心境変化 ゴール狙う意図明かす

[ 2024年6月26日 04:30 ]

<三浦カズ鈴鹿入団会見>国立競技場でポーズをとる三浦カズ(撮影・篠原岳夫)
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 FW三浦知良(57)が、保有権を持つJ2横浜FCからJFLのアトレチコ鈴鹿に期限付き移籍することが25日に正式発表され、国立競技場での入団会見に臨んだ。ポルトガル2部オリベイレンセから約1年半ぶりの復帰で、背番号は代名詞の「11」に決定。海外では「ピチピチ感」を取り戻したことを明かし、ベテランらしからぬ積極果敢な姿勢で約2年ぶりのゴールを狙う。

 前回在籍時から2つ年を重ねても、57歳には若々しい魂が宿る。聖地・国立で会見に臨んだカズは、意外な言葉を口にした。「ベテランらしくないプレーをしたい」。その真意は「ベテランは周りをうまく使うと思ってしまうけど、そうではない。自分で何とかしてゴールを決める」と説明した。

 胸の内にはポルトガルで過ごした1年半がある。35歳を過ぎた同僚が、果敢に1対1を仕掛ける姿に刺激を受けた。「FWは常に前向きに向かっていくことが大事だと改めて思った」。監督には忖度(そんたく)なく指導され、時には厳しい言葉も飛んだ。「精神的に凄く若くいられた。そのピチピチ感をピッチで出せたらいい」と笑った。

 22年以来の鈴鹿復帰。斉藤浩史オーナーは今年に入りポルトガルを2度も訪問。「戦力として必要」という熱烈なオファーを受けた。「やめる選択というものは僕の中にない。どこでどういうふうにこの情熱を出すか」と決断に時間はかからなかった。

 チームには7月2日に合流予定で、同14日のヴェルスパ大分戦から出場可能となる。ポルトガル時代は無得点。22年11月12日FC大阪戦で決めた55歳259日のJFL最年長弾を最後にゴールから遠ざかる。「一試合でも多く、一分でも多く試合に出たい。目の前の試合で1点決めることを意識していきたい」と目標を掲げた。

 ガバナンス体制に不備があったクラブは今年1月、「ポイントゲッターズ」から「アトレチコ(運動や競技の意味)」として再出発。カズは「ラテンの言葉なので非常に愛着がある」と歓迎した。来季はプロ40年目を迎えるが「今を精いっぱいやるだけ」。キングの挑戦はまだまだ続く。(坂本 寛人)

【カズと一問一答】
 ――移籍を決断した時期と理由は?
 「5月の帰国時には自分の気持ちは決めていた。出場時間が一番大きい。必ずしもどれだけ出られるかというのは分からないけれど、選択肢の中で一番可能性が高かったのが鈴鹿だった」

 ――前回加入した時と心境の変化は?
 「自分の生活リズムはどこに行っても決まっている。鈴鹿に住んでいても、ポルトガルに住んでいてもやっていることは変わらない」

 ――昔から親交のある朴康造(パク・カンジョ)新監督の下でプレーする。
 「本当はカンジョと言いたいが、監督をつけないといけない立場。監督が19歳、僕が32歳で会ったときからずっと関係は続いている。目指すものは同じなので、お互い刺激しあってやっていきたい」

 ――27年2月に還暦を迎える。
 「3年後の話はできない。やれることならずっとやっていたい」

 ▼アトレチコ鈴鹿・朴康造監督 カズさんが得点に絡むことでチームが生きる、勝つことを考えている。(J1神戸などでともにプレー)

 ◇三浦 知良(みうら・かずよし)1967年(昭42)2月26日生まれ、静岡県出身の57歳。静岡学園高を中退してブラジルに渡り、86年に強豪サントスとプロ契約。90年に帰国し、読売クラブ(現東京V)に加入。セリエAジェノア、クロアチア1部ザグレブ、京都、神戸、シドニーFCなどでプレー。05年から横浜FCに在籍。日本代表では国際Aマッチ89試合55得点。1メートル77、72キロ。

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