パリ五輪切符獲得へ、頼むぞ玖生＆荒木　初戦がカギ！大岩監督は自信「いい選手を連れてくることができた」

＜U－23アジア杯練習＞練習する荒木（中央）らU－23日本代表イレブン（撮影・小海途　良幹）
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　パリ五輪最終予選を兼ねたU―23アジア杯カタール大会に出場するU―23日本代表はきょう16日、1次リーグB組初戦で同中国代表と対戦する。15日にドーハ市内で前日会見に臨んだ大岩剛監督（51）は鍵を握る初戦へ向け、準備万全を強調。MF松木玖生（20）、FW荒木遼太郎（22）のFC東京勢を中心に、逆境を乗り越え、8大会連続の五輪切符獲得を目指す。

　大岩ジャパンが、ドーハ経由パリ行きの五輪切符を懸けた戦いに挑む。初戦を前に大岩監督は「いろんな面で準備してきた。メンタル、個人戦術、チーム戦術。全てを発揮して第1戦に臨みたい」とライバル監督たちの横で決意を示した。

　4強入りを逃せばパリへの道が絶たれる厳しい戦いだ。1次リーグB組は宿敵・韓国を筆頭にUAE、中国といずれも五輪出場経験がある。初戦で顔を合わせる中国は長身選手による高さと個人技を前面に出すことが特徴。昨年U―20アジア杯で日本と対戦した選手も複数いる。当時、日本は逆転勝利こそしたが、前半早々にCKから先制されており、高さを生かしたセットプレーは警戒が必要だ。

　初戦の重要さは数字が示す。現方式が採用された16年リオ五輪最終予選は日本を含む初戦勝利の全7チームが1次リーグ突破。開催国のため日本が参加しなかった21年東京五輪最終予選も白星発進した全4チームが勝ち上がっている。

　国際Aマッチウイーク対象外のため海外クラブ所属選手の招集に難航。チーム立ち上げから主力を担ってきたFW鈴木唯人（ブレンビー）らが参戦できなかった。しかも、この世代はコロナ禍の影響で、21年のU―20W杯が中止となり、国際舞台を奪われてきた。そんな中、挑む酷暑のカタールでの連戦。それでも、今季J1で好調のMF松木やFW荒木らをそろえ「いい選手を連れてくることができた。チーム一丸となっていい準備で向かいたい」と指揮官。逆境を乗り越え、好発進で8大会連続の五輪切符をつかむ。