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【ACL】横浜 延長戦制しクラブ史上初の8強!激闘126分…キューウェル監督初白星 J勢唯一の突破

[ 2024年2月21日 22:45 ]

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦第2戦   横浜1―0(2戦合計3ー2)バンコクU ( 2024年2月21日    神奈川・日産スタジアム )

<横浜・バンコクU>延長後半、ゴールを決めたロペス(撮影・小海途 良幹)
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 横浜F・マリノスはバンコクUとの第2戦を1―0で制し、2戦合計3―2でクラブ初のACL8強入りを決めた。今季から指揮を執るハリー・キューウェル監督(45)体制として公式戦初白星。決勝トーナメントはホーム&アウェー方式で行われており、準々決勝は来月6、13日に山東(中国)と対戦する。

 横浜は前半、積極的に敵陣でボールを保持しFWエウベルらがシュートを放つも枠外。0―0で試合を折り返した。

 後半も積極的にゴールを狙ったものの、宮市や天野が決定機を外すなどゴールは奪えず。0―0のまま延長戦に突入した。

 延長前半もFWアンデルソン・ロペスが斬り込みシュートを放つなど優勢にゲームを進めた。そして0ー0の120分すぎ、延長後半に途中出場の村上が右サイドのペナルティーエリア付近で相手守備のハンドを獲得。最初の判定はエリア外だったが、VARの結果、PKに。エースのアンデルソン・ロペスがついにゴールネットを揺らした。

 ゴールが遠く苦しんだ中、最後の最後に得点を奪い、Jリーグ勢唯一の決勝トーナメント1回戦突破を決めた。激闘を終え、試合を決めるPKを成功させたロペスは「PKには自信があった。決められて良かった。新たな歴史をつくることができたが、ここで満足することはない」とさらなる進撃に表情を引き締めた。公式戦初白星をつかんだキューウェル監督は「正直フラストレーションがたまる試合だったが、選手たちは良くやってくれた。多くの多くのチャンスを逃したが、最後に選手全体で戦い抜いた」と多くの好機を決め切れなかった試合を苦笑いで振り返った。

 ピッチ上では相手のバンコクUのイレブンが横浜イレブン、ベンチ、サポーターに一礼してあいさつ。笑顔でピッチを去ると、スタジアムから大きな拍手が巻き起こった。

 クラブ最大の特徴である「アタッキングフットボール」。新指揮官は攻撃的DNAを継承しつつ「ほんの少し、プラスアルファで加える」と“キューウェル流”アレンジに着手した。それが、超攻撃的サッカーだ。フォーメーションは昨季と同じ4―3―3でも、中盤の3人を逆三角形に配置し、実質4―1―2―3のような陣形に変更。より攻撃に参加する人数を増やす超攻撃的布陣となった。

 キューウェル体制となり、リーグ戦では2年ぶり王座奪回を目指す今季。アジア制覇を見据えつつ、23日に開幕するJ1へ弾みをつけた。

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