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【Jトピ~データで読み解く】 神戸初V 攻守の立役者 大迫&蛍もたらした安定感

[ 2023年11月29日 06:00 ]

優勝を喜ぶ山口(中央)と大迫(右)ら神戸イレブン
Photo By スポニチ

 神戸が25日、1試合を残して悲願のJ1初優勝を決めた。FW大迫勇也とMF山口蛍の33歳コンビを軸に、攻守のバランスが取れた陣容で序盤から上位を快走した。その安定した戦いぶりを、データで振り返る。

 神戸の59得点はリーグ2番目、29失点は3番目。攻守両面で安定した戦いを続けた。平均保持率は50・3%で9番目。ポゼッション型または堅守速攻型に大きく偏らず、バランスの取れたサッカーでリーグを勝ち抜いた。

 攻撃で際立つのが確実性で、シュートのペナルティーエリア(PA)内比率が全体トップの73・3%。セットプレーからPA内に放り込んだり、パスで相手を崩したりしながらできるだけ至近距離からシュートを浴びせ、2番目の17・2%という高いシュート決定率に結びつけてきた。

 エースの大迫は主要スタッツで22得点だけでなく、ラストパス58本、スルーパス成功52本、空中戦164勝でも個人トップに立つ。ロングパス部門でGK前川が全選手最多の478本、DF初瀬が全フィールド選手最多の375本をマークしているのも、大迫の存在があってこそ。相棒のFW武藤は、20年川崎FのMF三笘以来となる2桁得点2桁アシストを達成した。

 守備では、守備プレーの成功数ともいえるCBI(クリア+ブロック+インターセプト)が1588回で最多をマークしている。通常は守勢に回る時間が長い順位下位のチームほど多くなる数値だけに、首位チームが最多となるのは異例だ。

 17年から5季連続で最多インターセプトだった山口が、今季も22回で2季ぶり王座奪回が濃厚。こぼれ球奪取141本とともに2部門でトップに立つ。卓越した守備センスで、中盤からピンチを未然に防いだ。
(データ提供・データスタジアム)

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